パチスロ新台「極限の可能性」も話題…巨匠が描いた「もう一つの北斗」へ注目
「上昇していく期待感×集約されし高揚感」が極限の可能性を創造。今回は、そんな特徴を持つ3月7日リリース予定『蒼天の拳4』(銀座製)に因んで5号機の初代『蒼天の拳』(2010年)で遊んでみました。
大ヒットしたアノ時から12年が経ったとは早いものですが、これくらいのペースであればリリース自体は多い方ではないですね。『蒼天の拳2』(2014年)、『S蒼天の拳 朋友』(2019年)と来て今回が2022年ですから。
この初代蒼天の1年後に、パチスロ史上最高の販売台数を誇った4号機『北斗の拳』を再現した5号機『北斗の拳 世紀末救世主伝説』がリリースされますが、この初代蒼天も打感としてはかなり初代北斗に近いものがありました。
A+ARTタイプではあるものの、ビッグボーナス(約300枚)確率はかなり重ためとし、ART特化型に近いゲーム性で初代北斗を再現しています。ART『死合の刻』は40G・1セットで1Gあたり約1.7枚の増加。ラスト10Gがバトル演出となり、見事ライバルに勝利で継続というゲーム性でした。
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1/8192の『蒼天の拳』絵柄揃い(ビッグボーナス)は初代の『北斗の拳』絵柄揃い同様にプレミアム扱いで上位ARTである『天授の儀』に突入します。
通常時も中段チェリーや、32Gの前兆、演出も初代北斗の『ケンシロウ』の細かい動き同様に『霞拳志郎』にも細かい動きに色々なポイントがある等、随所に初代北斗の遺伝子が継承されていました。
これにより冬の時代を迎えていた当時の5号機ART市場は徐々に活気づいていくのです。
北斗ファンも盛り上がりました。なぜなら5号機最初の北斗後継機種であった『北斗の拳2乱世覇王伝天覇の章』(2007年)が厳しい結果だったからです。まだ本格的なART機としてのヒット機も少なかった時期ですが、やはりRTで4号機北斗を再現するというのは無理があったのでしょう。
その翌年にリリースされた『北斗の拳2ネクストゾーン将』は好結果を出しましたが、Aタイプ寄りのゲーム性で初代北斗とは程遠いものだったと言わざるを得ないでしょう。
もちろん、何でもかんでも再現すれば良い訳ではないと思います。しかし4号機時代は強烈でしたし、何せ史上最大ヒットマシンの後継機種でしたから期待してしまうのも仕方がなかったのです。
それにしても、バトルで対戦する『霊王・芒 狂雲』が登場した時の絶望感といったら本当になかったですね。北斗シリーズでいう『リュウケン』や『サウザー』。 『バジリスク絆』でいうところの『4対4』が選ばれるくらいの絶望感で、初回で登場した時などは「あぁ、単発か…」と諦めてしまいましたから。
しかし、今打っても本当に良く出来たマシンですね。全く色褪せていません。本機に先駆けてリリースされていたパチンコの初代『CR蒼天の拳』(2009年)もそうでしたが、漫画がまだ連載されていた中でのリリースというのも珍しかったと思われます。多くの場合は連載終了、放送終了から数年が経過した版権ですからね。
来月にはいよいよ『蒼天の拳4』登場となりますが、こちらにも期待したいところです。
(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。