パチスロ初「トリプルAスペック」が業界を救う?『LAST EXILE‐銀翼のファム‐』の「遊びごたえあるスペック」こそ新基準の成功に必要なのか
「EXILE RUSH」は純増約1.5枚。AT/ARTと上乗せ高確率ゾーンを行き来して差玉を作るシステムだ。ATとARTが行き来し「上乗せが加速」するという、これまでになかった画期的なゲーム性と言えるだろう。
なお、初期ゲーム数と上乗せゲーム数の期待値は200ゲーム以上となっており、安定した出玉増加が見込めそうだ。何よりも1度引いた大当たり・ARTを長時間楽しめそうな点は、低射幸を求められる今の時代にマッチしているのではないか。
秋の「5.9号機への移行」が迫っている状況で、どのような台を開発するかは極めて重要だ。悩み抜いた中で「オーイズミ」の出した答えは”遊びごたえのあるパチスロ”の開発だったという事である。
「今回提唱するトリプルAスペックは、遊びと深みがあるスペックに仕上がっている」との言葉にも納得。ユーザーの楽しめる時間が長く続くスペックの開発は、苦戦が続く現状へ「一石を投じた挑戦」とも言えるだろう。
メジャー機種であっても成功が約束されていない新時代。ゲーム性は高く評価される台は多いものの、全体的に新基準機の稼働状況は厳しいと言わざるを得ない。「何が正解なのか」という問いに対する明確な答えは出せていない状態だ。
だからこそ業界初の「トリプルAスペック」が成功するか否かも現時点では断言できない。しかし「オーイズミ」の挑戦は評価すべきだろう。仮に期待以上の結果を残せなくとも、新たな試みを積極的に行って得られた経験は無駄にならないはずである。