パチスロ「伝説のメーカーのビリヤードをモチーフにしたマシン」~4号機名機伝説~ 『ハスラー』&『セブンボール』編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.115】
~4号機名機伝説~ 『ハスラー』&『セブンボール』編
1977年、史上初の風営法認定スロットマシン『ジェミニ』をリリースした伝説のメーカー、マックス商事。
パチスロ黎明期において業界をリードした同社は、諸般の事情により業界から一時離脱するが、4号機時代に入ると心機一転、マックスアライドと社名を変更して復帰。伝説の球界三冠王をモチーフにした『トリプルクラウン』シリーズをリリースし、とりわけ沖縄では絶大な支持を得ることとなる。
そんな同社が、ヒット作「トリクラ」に続く新シリーズとして1995年春にリリースしたのが、ビリヤードをモチーフにした、その名も『ハスラー』である。
スペックは、低~中間設定域ではREGを抑えたビッグ偏向型。全体的にボーナス確率自体はさほど高レベルではないが、機械割は設定2ですでに101%を超えるなど、非常に甘めな設計だ。
ところで、『トリクラ』シリーズは地域限定ながらも各地で爆裂化し、当時のパチスロ必勝ガイドで幾度となく取り上げられ、話題となった。
とりわけ、中部地区に登場した「Ⅲ」の爆裂バージョンは、「7連チャンワンセット」「単発ビッグの回数に設定差あり」といった明確な特徴を持っていたことで注目を集めた。
そんな『トリクラ』の流れを受け継いだのか、『ハスラー』も一部地域で爆裂化。首都圏某エリアに出現したものは、一撃10発クラスの連チャンが頻発する強烈なもので、50ゲーム以内のボーナス出現率は当時の裏モノの中でもトップクラスの59.7%をマークした。
その分、通常時の小役が激烈にカットされているうえに千ゲームを超えるハマリも頻発するなど、凶暴極まりないものであった。
かと思えば、ボーナス後1ゲーム目にチェリー付きリーチ目が出現するなど、とんでもない仕様だった。
ちなみに、先述の小役揃い型リーチ目がガセる件だが、その後の調査でどうやらそれは、前兆パターンだったことが判明。件の出目が出現してからボーナスが成立するまでが平均22ゲーム以上と長いので、つい「ガセった」と思わせられたというわけだ。
その後も、マックスアライドからリリースされるマシンは、ほぼ例外なく「どこかの悪い人たち」の手によって様々なチューンナップが施され、巷の好事家たちの話題と注目を集めるのであった。