なにかのブームに便乗してパチスロや雑誌が再熱すれば…【濱マモルののほほんコラムVol.170~平成レトロ~】
濱マモルののほほんコラムVol.170~平成レトロ~
多くの先輩ライターや同僚が触れている通り、ガイドワークス発行の「パチスロパニック7」が休刊するそうだ。
当時、というか今もアタシはアニマルかつみ兄さん&ガル憎先輩のコンビ「THE MAD PACHI-SLOT BROTHER’S」を崇拝しており、まだスロガイ入隊前だったアタシは、掲載されたマッパチ原作の漫画を熟読。他の連載も魅力的なものばかりで、だからこそスロガイ入隊から数年、ほとんど接点がなかったパニック7の編集部からいきなり連絡をいただいた時は驚いた。
「鬼浜、お好きなんでよね?」。鬼浜とは、アビリットの4号機『鬼浜爆走愚連隊』のこと。テーブルC移行時、つまり連チャン時は50%で8G以内にボーナス当選するといった潔い仕様と、断じて不良ではなかったが、中学生時代を思わせる世界観にドハマりした身としては、スタッフの誰よりも打ち込んでいる自負があったし、おそらく、そういった噂を耳にしたのであろう。本機の特集をするので、執筆を依頼したいとのことだった。
自慢じゃないが、ほとんど仕事はない状態だった。そんな状態であるから、二つ返事でOK。以降、その記事が評価されたのか否かは分からないが、ちょこちょこと原稿の依頼をいただけるようになり、そこで自信がついたからか、スロガイでも機種ページの担当を任せていただけるようになった。
時代は流れ、機種ページの担当がライターからフリー編集が主に切り替わった際には、「なにか仕事ないですかねぇ。いくつか企画があるんですけど…」と連絡をしたところ、「ライターさんから企画をいただけるなんてありがたいです」と、数日後に打ち合わせという名の飲み会へ。その場でひとつの企画がまとまり、アタシがかつて打ち散らかした裏モノを回想する連載をさせていただいたこともあった。
なにかのブームに便乗してパチスロや雑誌が再熱すれば…
みなさんご存じの通り、今のパチンコ・パチスロメディアは動画がメインだ。我々が小学生時代に大流行りしたビックリマンチョコを例に挙げ、「俺たちは真剣にお菓子を作っているのに、食べてもらえない」と嘆いていた編集部員もいたが、鳴かず飛ばずのアタシが「鬼浜好き」であることを察知したように、総じてスタッフの方々は有益な情報収集のためにアンテナを張り巡らせている印象。そのセンスがあるからこそ面白い漫画誌を世に送り出し続けられたわけで、多くの読者に愛され続けられた所以なのではないだろか。
10代の間では、「平成レトロ」として平成元年の1989年から1990年中盤までの生活文化が注目されているという。思えば自身が10代の頃、「こういうのって、私が若い頃に流行ったのよね」などと今は亡き母が懐かしんでいた記憶があるし、やはり時代は繰り返す。あと5年か10年、贅沢を言えば2~3年。なにかのブームに便乗してパチスロや雑誌が再熱すれば、復刊することもあるのかなぁなんて、淡い期待を抱いております。