スマスロを「今後も打ちたい」と思う派はわずか30％!? パチスロの未来は「メーカーの力量と情熱にかかっている」

　昨年11月に次世代遊技機「スマートパチスロ」が導入されてから、約2カ月が経過。現在はオリンピアの『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!』、SANKYOの『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』、山佐ネクストの『スマスロリノヘブン』、パオン・ディーピーの『HEY!エリートサラリーマン鏡』の4機種、約7万台がホールで稼働しており、業界内ではスマスロへの期待が高まっている。

　一方で遊技者はスマスロにどのような印象を持っているのか、今後のスマスロへの遊技意欲はどうなのか。業界のマーケティングリサーチを行うシーズリサーチはこのほど、パチスロ遊技者に年末年始でインターネットアンケートを実施し、その結果を公開した。

　これによると、パチスロ遊技者の66.8％は「スマスロの遊技経験がある」と回答。遊技のきっかけで最も多かったのは「一度やってみたいと思ったから」の58.1％で、「一撃の出玉が狙えそうだから」が50.4％で続いた。

　4機種のうち、最も多く打たれているのは『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』。6回以上との回答も17.3％と断トツだった。

　評価(良い＋やや良い)する割合が最も高かったのは『HEY!エリートサラリーマン鏡』で、61.7％が良いとの感想。『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』と『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!』の2機種に関しては、出玉面での評価が高かった。また、スマスロの大きな特徴のひとつである「メダルレス」な点については、いずれの機種も40％程度が良いと答えた。　

　対して、悪いと評価した理由では全機種で「出玉に期待が持てない(吸い込みが激しい)」が最も高く、これを受けて同社は「現状はAT機のみのリリース」である点を踏まえつつ、とりわけ『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』と『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!』は「大きな出玉が狙える一撃性能を兼ね備えた台」として導入前から話題を集めた反面、SNSなどではそういった情報が多く流れたことで「スマスロは怖い」「ついていけない」などと「打つことを懸念するファンを生んでしまった側面もある」と分析。『HEY!エリートサラリーマン鏡』の高評価については、「コンテンツ好きなファンが多い」ことに加えて、「一撃性だけでなく、遊べるスマスロ機として一定の支持を得ている」とした。

　肝心の「今後のスマスロの遊技意向」に関しては、「今後も打ちたい」との回答は30.2％にとどまった。ただし、「好きな機種が出れば打ちたい」との回答が39.9％もあり、同社は「業界にボールは投げられた」「今後のスマスロ機の未来を左右するのは、遊技機メーカーの『力量と情熱』にかかっている」とまとめた。