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過酷すぎる人気実戦企画、そして友人との晩酌…偶然のきっかけはパチスロだった【濱マモルののほほんコラムVol.184~運命の出会い~】

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濱マモルののほほんコラムVol.184~運命の出会い~

 ニューアルバム「万枚ワッショイ!」が無事に完成したこともあり、1月上旬、タカハシのメンバーで新年会を開催した。まずは新橋、続いて表題曲のMV撮影でお世話になった六本木の音楽バーへ。みそちゃんとドラムのラオ少佐は朝から新橋付近で『パチスロ 真俺の空』を連れ打ちし、残念ながら、けちょんけちょんにヤラれたそうだ。

 新橋付近&負け。このワードで我々スロガイライターが思い出すのは、かつての誌面実戦企画「GOGO デイリージャグラーEX」だ。当企画は、『アイムジャグラーEX』(5号機)を毎日打つ、東京23区内の55店舗で勝利を目指す、トータル収支がプラス500円以上で次の店へ移動、ノルマゲーム数は1日5,050G、負けた場合は翌日に負債が持ち越される、1日5万5,000円投資でギブアップが可能、1店舗で20万円負けたら次の店へ移動…というのがルールだった。

 各人、決して雑に立ち回っていたわけではないのだが、読者人気の高さとは裏腹に、これが中々に厳しい企画で、トータル負債は軽く150万円を突破。とりわけ我々を苦しめたのが、新橋付近のとあるホールだった。

 そんなこともあり、新年会では「あのお店、カド台はエスカレーターから降りてくる店員さんの足を眺められるから、示し合わせたかのように、みんなが座っていたよね」「〇〇が実戦担当の日は、フリー打ちしているのか、データ上でチェリー重複がやたら少なかったよね」などと当時を回想。苦い思い出も時が経てば笑い話に変わる一方、アタシにとっては忘れられない出来事もあった。

偶然のきっかけはパチスロだった

 その日は、友人が応援に来てくれた。正直、勝ったのか負けたのか、結果は覚えていないが、実戦終了後は有楽町で酒を酌み交わした。会計を終えてお店を出たものの、おそらくは飲み足りなかったのだろう。サラリーマンで賑わうガード下のとあるお店に吸い込まれると、人気店なのか、こじんまりとした店内はほぼ満席だった。案内されたのは、2人用のテーブル。隣のテーブルとは、相席と思えるほどの近さだった。

「ホッピー、美味しいですよね」。着席と同時にホッピーセットを注文した時だった。同席する友人が女性というのもあったからだろうか、隣のテーブルで飲む女性が話しかけてきた。見ると、女性2人組。夕方から、このお店で飲んでいたそうだ。

 言うまでもなく、ホッピーは最高だ。「ナカ3杯でソト1本は優良店」などと、その魅力について語らううちに意気投合し、気付けば終電の時間をオーバー。女性2人が河岸を変えるならば新宿2丁目へ行ってみたいと提案したので、過去に足繁く通ったお店のママに連絡すると、偶然にも銀座へ移転したということで、そのまま徒歩で向かい、朝まで飲み明かした次第だ。

 まぁここまでは別段、珍しい話ではないのだが、なぜ忘れられない出来事かと言うと、「ホッピー、美味しいですよね」と話しかけてきた女性と同席していたのが、なにを隠そう、後の我が嫁さん。あの日、スロガイ編集部から実戦人として指名され、友人が実戦ホールへ訪れ、ガード下の飲み屋さんへ行き、旧知のママが銀座へ移っていなければ、そのママのお店で連絡先を交換することもなく、以降に2人で飲み歩くようになることもなかった。様々な偶然が重なった中で、その偶然のきっかけはパチスロなのだから、つくづくアタシの人生にはパチスロが関わっているなぁと新年会でひとり、しみじみ感じたのでありました。

濱マモル

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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