非公開の「設定L」が存在した!? 公表値とは「異なるスペック」搭載、PB機の闇を業界の大御所が切り裂く!!
ホールとメーカーが共同開発するプライベートブランド(PB)機。1月末にはJPSがかねてより付き合いのある全国40法人とプロジェクトを進めた『S大花満』が導入され、約500枚のビッグが1G連、或いは即連するゲーム性で一部のマニアに支持を得ている。
公表値とは「違ったスペック」だったことが判明
PB機は、メーカーとしても在庫を抱える心配がない上に営業も不要とコスト削減が可能。ホールとしても通常の台より安く仕入れられるだけでなく、独自のスペックもウリになる。
双方にメリットがあるだけに今後、PB機の市場は広がっていくと業界関係者たちは予想するが、そんな中、先日は大きな問題が発覚。オーイズミとダイナムによるPB機『パチスロ1000ちゃんごらくバージョン』で、公表値とは「違ったスペック」だったことが判明したのである。
業界の大御所・大崎一万発氏が主宰するYouTube「まんぱつ」内の動画「【トラブル】PB機の詐称問題のトラブルなどについて老害ご意見」によると、どうやら非公開だった「設定L」が存在した模様。「設定示唆画面が違う設定で出てしまう」といったケースもあるようで、導入から1年以上が経過したタイミングで「プレイヤーに不利になる情報が出てきてしまった」そうだ。
これについて大崎氏は、業界人としての立場で言うと「今までもスペックが公表されていない台はいっぱい出てきている」とコメント。昨今では「ミミズモード」を搭載したスマスロ『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』が有名で、「なんでこうなるかという理由も発表されていないし、一切、メーカーさんも言わない」と続けた。
客としての立場で言うと「ウソで詐欺だと思う」とバッサリ
また、4号機時代には「なにも分からないまま、ホールさんが買わなきゃいけない」ことも少なくなく、「裏物もめちゃくちゃあった」と説明。大当りフラグがない台や、逆に機械割を遥かに上回る出玉を吐き出した台もあったそうで、「パチスロはそういうカルチャーでやってきた」「今に始まったことじゃない」と一定の理解を示した。
一方で、客としての立場で言うと「ウソで詐欺だと思う」と一刀両断。「極端に出ない設定」ではなかったそうだが、「設定Lが付いてたらウソじゃん」とし、「慌てて謝るのは美しくない」「客に対して誠実ではない」と独自の見解を示した。
昨今は情報公開が当たり前で、ウソがバレれば即日、ネットで公開される。そんな状況下だけに、大崎氏は「徹底して漏れないようにウソを付き通すか、全部出すしかない」と発言。同時に、自身がPB機を作るメーカー側の人間だった場合は「設定Lがあるっていうと感じが悪いから、黙っておこう」という流れも「やむを得ないところ」とし、「これはこういうものだし、こういうものを飲み込んだ上で、それでもいいって方はご遊技ください…ということしか言えない」と続けた。
反面、こういった「誠実じゃない習慣が当たり前的に共有されている状況」だからこそユーザーが減っているという意見にも同意。「時代に合わせて、こういうところは綺麗にしなければならない…という議論の足掛かりになれば」と、業界の改善を期待する場面もあった。