パチスロ「連チャン必至のハイスペックが魅力のわんぱく天使」~4号機名機伝説~ メーシー販売『CCエンジェル』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.132】
アニマルかつみの回胴青春時代Vol.132
これまで幾度となく書いてきたとおり、4号機時代初頭のパチスロ市場は、累計販売台数23万ものメガヒットを記録した『ニューパルサー』を筆頭に、山佐のマシンが圧倒的なシェアと人気を誇っていた。
ところが、1995年夏にユニバーサル販売からリリースされた『クランキーコンドル』によって、ついにパチスロ市場の勢力図は大きく塗り替えられることとなる。
ユニバーサル系マシンでは初となる完全テーブル式リール制御による大量リーチ目をウリに登場した本作だったが、何よりもファンに衝撃を与えたのは、対フリー打ち比プラス60枚強という破壊的な効果を誇るリプレイハズシ攻略法。
結果、攻略意欲に溢れる若者たちを中心に本作は大人気となり、やがてパチスロ業界は技術介入至上主義時代へと突入してゆくのであった。
そんな革命的マシンの登場からちょうど1年が経過した1996年夏。さらなるシェア拡大を成し遂げるべくユニバーサルグループが市場に送り込んだのが、今回ご紹介するメーシー販売の『CCエンジェル』である。
■CCエンジェル
絵柄のデザインも徹底して可愛らしくデフォルメされており、トラディショナルで王道なデザインが主流だったユニバーサル系マシンのイメージを根底から覆すものとなっていた。
スペックは、最低設定1でも287分の1という高確率のビッグをメインに、両ボーナスをバランスよく配分。高設定になるほどREG比率が高くなり、最高設定6ではほぼイーブンとなる。ボーナスの連続性を重視した確率設計といえるだろう。
とはいうものの、ビッグ中のリプレイハズシは対フリー打ち比で理論値平均25.4枚という充分すぎる効果が期待できたのだから、やるとやらないとでは相応の差が生じたことは言うまでもない。
ユニバーサルグループはその後、本作の基本仕様やゲーム性を受け継いだモチーフ違いのマシンを続々とリリース。市場でのシェア拡大に邁進するのであった。