類稀な破壊力の高さでロングヒット! 初の「ART・G数上乗せシステム搭載」パチスロ史に大きな影響を与えた爆裂マシン【パチスロ5号機回想】
今では当たり前の機能であるAT及びART中のゲーム数上乗せ。ひとたび大量上乗せできれば設定不問で大爆発が狙えるわけだが、さかのぼること16年前の2007年、パチスロ5号機で初めてART中のゲーム数上乗せ機能を採用したマシンも、類稀な破壊力の高さでロングヒットを記録した。
設定6の機械割は「119%」と5号機トップクラス
アメリカ・マーベルコミックのヒーローたちを集結させたタイヨーエレックの『マーベルヒーローズ』は、純増最大384枚のスーパー、純増最大216枚のノーマル、計2種類のビッグに加えて、ART機能「スーパーマーベルチャンス」を搭載。通常時は低確を30G消化すると高確へ移行、高確中に3択ベルを取りこぼすと低確へ転落…という流れを繰り返し、高確中は確率約40~50分の1の「X-gate」を“入賞”させることでRT「マーベルチャンス」へ突入する。ちなみに、カットイン演出発生時に目押しをミスして入賞させられなかった場合は、RTへ突入しない。
RT中は3択ベルの規定回数入賞、X-gate成立、ビッグ成立など…のいずれかをクリアできればARTへ昇格。ARTは基本1セット50G継続で、消化中は3択15枚役がナビされることで、1Gあたり約1.2枚の増加が見込める。
また、このARTは1セット消化後に50%でループするほか、ART中にX-gateを引き当てるとゲーム数上乗せへと発展。1回での最大上乗せゲーム数はなんと1,000Gで、10G・30G・50G・100G上乗せの振り分け割合には奇数or偶数設定で若干の設定差がある。
もちろん、途中でビッグを引いてもARTが終了することはないが、その際は一旦、潜伏状態を経てX-gate成立で復帰。潜伏状態中は3択ベルのナビが発生し、現状維持で消化できる。
このように、ARTのループ、もしくは大量上乗せとビッグが絡めば瞬く間に出玉を増加させられるが、ここで注意すべきはART中の3択目押し。仮に失敗すると、その時点でARTが終了してしまうので、設定6の機械割「119.68%」という数値も手伝ってか、本機にはパチスロ上級者たちが集まる傾向にあった。
なお、通常時は左リール中or下段に青7絵柄を狙い、枠内カボチャ絵柄停止時のみ中・右リールにも同絵柄をフォローすることで、3択ベルの取りこぼしを見抜ける。設定推測要素は単独ノーマルビッグ出現率、RT及びART中のX-gate出現率で、どちらも高設定ほど顕著に優遇されている。