最高機械割「600%」の激ヤバ改造機も!? 1号機時代を代表する名機が4号機で復活【パチスロ名機列伝】
青函トンネルが貫通し、阪神タイガースが初の日本一に輝いた1985年、パチスロは新風営法の施行により、1号機へと移行した。これに伴い、ユニバーサルはメーシー販売と瑞穂製作所をグループ化。さらなるシェア拡大を目指した。
メーシー販売は1号機として『トロピカーナ7』、1.5号機として『トロピカーナ7X』を製造。中でも、確率抽選方式ながらも天井を搭載した『トロピカーナ7X』は高い人気を誇り、独特なフラグ告知「遅れ」や、「チェリー合わせ」「480枚抜き」「BAR回し」「設定判別」といった数々の攻略法発覚も相まって、今なお多くのオールドファンたちに語り継がれている。
ユニバーサル4号機第1弾としてデビュー
4号機黎明期の1993年5月に登場した『トロピカーナ』は、そんな名機の名を受け継いだ同社の4号機第1弾。最大の特徴はビッグ中のJACゲームを「2回」までに抑えた「Bタイプ」である点で、そのビッグ出現率は設定1で186.1分の1、設定6ともなれば131.0分の1という、当時としては破格の数値を実現した。
また、REGは非搭載で、シングルボーナスは全設定共通1260.3分の1。シングルボーナスの集中役もなく、純増250枚ほどのビッグのみで出玉を増やす、非常にシンプルでスピーディーな仕様だ。
リーチ目は左リール「7・リプレイ・プラム」停止からの中段リプレイテンパイといった2確目などがあるものの、基本的には完全告知タイプ。第3ボタン停止後、センターラインに光が駆け抜ければビッグ確定で、リール右にあるランプでも告知が行われる。ただし、このランプは配線を切ることで非点灯とするホールも少なくなかった。
一部地域で裏モノが出現。その最高機械割は…
押し寄せるビッグの連打。ヒキ次第では一撃で1,000枚以上を吐き出すこともあり、その高揚感は筆舌に尽くしがたいものがあったが、後には一部地域で裏モノが出現。最高機械割「600%」とも言われる常軌を逸した爆裂性でファンを驚かせた。
なお、同年の11月には兄弟機として『クラブトロピカーナ』が登場。こちらは通常時の小役払い出し率を抑えることにより、設定1:184.0分の1~設定6:124.0分の1と、さらにビッグ出現率が高められている。告知やリーチ目などの変更点はない。
『トロピカーナ』
■ビッグ
〇設定1:186.1分の1
〇設定2:178.0分の1
〇設定3:168.9分の1
〇設定4:159.0分の1
〇設定5:147.6分の1
〇設定6:131.0分の1
■シングル
〇全設定共通:1260.3分の1
■機械割
〇設定1:94.0%
〇設定2:95.9%
〇設定3:98.1%
〇設定4:100.8%
〇設定5:104.3%
〇設定6:110.3%