パチスロ枠内に「ボーナス絵柄が無し」でリーチ目？【濱マモルののほほんコラムVol.259～ハナ前・ハナ後～】
■Vol.259～ハナ前・ハナ後～
ほとんどコーヒーを飲むことがなくて単純に知識がないだけなのだが、台湾ラーメンでお馴染み、名古屋の「味仙」には、店舗によってアメリカンコーヒーをもじった台湾ラーメン・アメリカンなる辛さ控えめの商品があるし、オシャレな方々の御用達、スターバックスはアメリカが発祥だし、そのアメリカはコーヒーの一大産地だと勝手に考えていたが、意外にも、あれだけ広大な国土の中で、コーヒーを栽培しているのはハワイ州だけだという。
ただ、ワイドショーによると、アメリカ人の67％は毎日コーヒーを飲むそうで、この割合は過去20年間で37％増。そもそもコーヒーが広まったのは、アメリカ独立戦争の契機とされる「ボストン茶会事件」でイギリスの象徴である紅茶をボイコット、代わりにコーヒーを飲むようになったからだとされており、コーヒーブレイクという言葉も1900年代、ニューヨーク州の企業が従業員に休憩時間とコーヒーを提供することで「作業効率を上げる」取り組みをしたことが起源と言われているそうだ。
そんなこともあってか、このほど、カリフォルニア州のカリフォルニア大学は大学初のコーヒー専門研究施設「コーヒーセンター」を設立。2013年からは大学でコーヒーの授業も開始されているそうで、学生に最も人気のある授業だという。
■確固たる地位を築いたパチスロメーカーの話
まぁ詳しい話はともかく、コーヒー＝アメリカという我がイメージは完全に崩壊。調べてみると、2024年1月に発表された2022年版・世界のコーヒー豆生産量ランキングは1位がブラジル、2位はベトナム、3位はインドネシアで、たしかにブラジルにはコーヒーのイメージがある一方、無知が故にベトナム、インドネシアとコーヒーは繋がらなかったが、そんな折、当サイトで大先輩・アニマルかつみ兄さんのコラムを拝読し、過去と今とではイメージが異なるパチスロメーカーを思い出した。
そのメーカーとは、レバーONでハイビスカスが光ればボーナス確定の『ハナハナ』シリーズで確固たる地位を築いたパイオニア。『ジャグラー』シリーズの北電子と並ぶ完全告知機の雄であり、2024年3月にはスマスロ初のボーナスタイプ『スマート沖スロ ドラゴンハナハナ～閃光～』をリリースしている。
パイオニアと言えば、ハイビスカス。そうイメージするファンは多いだろうし、アタシもそのひとりだが、アニマルかつみ兄さんがコラムで綴られた通り、同社は4号機初頭、多くのリーチ目マシンを製造している。
同社の記念すべき4号機第1弾『シティーボーイⅡ』は、一直線型・山型・谷型に加えて変則的なリーチ目が多数あるだけでなく、15枚役がメインであることから、リプレイハズシを駆使すれば平均して400枚のコインを得られるビッグも魅力。当時は結構、好んで打った記憶がある。
■ボーナス絵柄が無しでリーチ目？
そんな同社のマシンたちの中で、個人的に最も印象的だったのが『ミステリオ・ウノ』。設定4以上はビッグ確率が一律240.9分の1という変則スペックもさることながら、本機最大の特徴は、やはりひとクセもふたクセもあるマニアックなリーチ目だ。
基本的には、先述した『シティーボーイⅡ』の出目を継承している。加えて、本機は上段・中段・下段にそれぞれひとつずつボーナス絵柄が止まれば、或いは、全コマにボーナス絵柄が止まらなければボーナス確定。
マシンのコンセプトは「宝探し」のハズなのに、パチスロにおいてのお宝であるボーナス絵柄が無しでリーチ目とはどういうことかと突っ込みたくなったが、よくよく小役絵柄を見れば、船や羅針盤など、宝探しを思わせるものばかりで、なるほど、たしかに宝へ辿り着けそうな気がする。
結局、本機がそこまでヒットすることはなかったが、仮に、同社がこのままの路線を突き進んでいたら、今とは違うイメージを持たれていたのかもしれない。そう考えると、つくづく『ハナハナ』シリーズは偉大である。