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全国統一基準の制定~パチスロ1号機の誕生~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.08】

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 パチンコ型スロットマシン、略して「パチスロ」が誕生してから5年後の昭和60年。再び、スロットマシン業界に大変革が巻き起こる。

 それまでの風俗営業等取締法が大改正され、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(俗に言う新風営法)となった。

 遊技機に関する規則も大幅に改訂され、それまで「その他の遊技機」とされていたパチスロが「回胴式遊技機」という名称で正式に法律の上で定義されたのである。

 さらに、遊技機の仕様や規格、ホールでの営業・運用についても全国統一基準が定められ、現在のような保通協(保安電子通信協会)による型式試験がスタート。この試験にパスしなければ遊技機は発売できないことになった。

 この大改正で誕生したのが、パチスロ1号機。以後、従来の旧基準のマシンは0号機という呼称で区別されることとなった。

 先述のとおり、1号機で初めて全国統一基準が定められたわけだが、では0号機の時代はどうだったかというと、ざっくりいえば各都道府県で認可の基準はバラバラだった。

 たとえば、貸しメダル料金にしても1枚20円のところもあれば10円、あるいは7円と都道府県ごとに異なっていて、それに対応するために同じ機種でも設置される都道府県ごとに仕様が異なっていたのである。

 いまのようにコンプライアンスを遵守する意識もなく、取締もずっと緩かったので、不正改造など日常茶飯事。店ごとにカバン屋と称する業者を雇って基板を好き勝手にカスタマイズするなど、もうやりたい放題だったらしい。

 そういったことがエスカレートして問題視されたことも、新風営法によって厳格に規制を受けることとなった大きな一因であろう。

 話を1号機へ戻して、機械の仕様や規格の面での0号機との違いについて説明しよう。

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