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パチスロ朝イチに「リーチ目のまま放置」されている台が!? ~2号機名機伝説「チャレンジマン」後編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.12】

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 パチスロを打ち始めて間もなかった平成元年の夏、大阪の此花区というところに住んでいて、最寄りの阪神電車千鳥橋駅前の商店街の小さな店にチャレンジマンがあった。

「ビッグ成立まで出っぱなし!! 夢のジャンボフルーツ!!」

 雑誌で目にしたセンセーショナルなキャッチコピーに踊らされ、幾度となくチャレンジした。しかし、連戦連敗。夢破れて肩を落とすことしきりだった。

 そんな引き弱な自分を哀れに思ったのだろうか。ある日の夜、沖田浩之似の「シュッ」とした店員が耳打ちしてきた。

「あかんなぁ。勝ちたかったら、朝からおいでや」

 何のことかと思ったが、「…もしや」と閃き、翌朝にさっそく朝イチから挑んでみた。すると、なんと。リーチ目が出た状態で置かれた台が何台もあったのだ。

 打ち込み機を使ってボーナスフラグを立てておき、朝から来た客が一発で揃えることができるという、当時のパチスロでのサービスの定番「モーニング」。

 この店の場合、リールが回るタイプの打ち込み機を使っていたらしく、フラグが成立して打ち込み機が停止した際の出目を、そのまま放置していたのである。

 リーチ目表が掲示されていないからだろうか。他の客の動向を観察していると、どうやらみんなそのことには気づいていない模様。

「これ、めっちゃオイシイやないか」

 翌朝からさっそく、同居していた彼女や同じマンションに住むバンドメンバーたちを引き連れ、モーニングを取り漁った。

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