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パチンコ店、コロナ禍による深刻な売上減… 全国「315店舗」大手パチンコホールチェーンが大幅減収減益

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 コロナ禍の影響が、如実に表れた格好だ。全国315店舗のパチンコホール運営を主軸とするマルハンは6月16日、公式HP上で2021年3月期の連結決算を発表した。

 これによると、売上高は1兆1,055億8,400万円、営業利益は134億800万円、経常利益は166億7,500万円、純利益は60億8,900万円。前期の売上高は1兆5,094億5,400万円、営業利益は320億9,000万円、経常利益は344億1,700万円、純利益は138億200万円だったことから、それぞれ前期比で26.8%、58.2%、51.6%、55.9%の大幅減収減益となった。

 セグメント別では、パチンコ事業の売上高は1兆565億9,300万円で、セグメント利益は39億8,700万円。金融事業の売上高は265億2,600万円で、セグメント利益は67億2,700万円。ゴルフ事業、フードサービス業、清掃事業等を含むその他の売上高は331億5,700万円で、セグメント利益は21億1,300万円となった。

 ちなみに、前期のパチンコ事業の売上高は1兆4,632億7,000万円で、セグメント利益は234億7,600万円。金融事業の売上高は224億4,400万円で、セグメント利益は55億2,200万円。その他の売上高は390億3,500万円で、セグメント利益は21億4,700万円だった。

 前期の数値と見比べれば、パチンコ事業の低迷ぶりがよく分かる。いちパチンコファンとしても、気掛かりな状況だ。

 パチンコホールの2021年3月期決算については、国内最大級のチェーン「ダイナム」の運営を中核事業とし、香港証券取引所に上場するダイナムジャパンホールディングス(証券コード:06889)も5月に発表済みである。

 こちらは、一般的なホール企業の売上にあたる貸玉収入は4,751億6,300万円、粗利益にあたる営業収入営業収入は986億200万円、経常利益にあたる税引前利益は43億4,200万円、純利益にあたる当期利益は23億5,100万円。前期の貸玉収入は7,328億6,200万円、営業収入は1,242億8,300万円、税引前利益は195億600万円、前期利益は127億4,700万円であったことから、それぞれ前期比で35.2%減、30.8%減、77.7%減、81.6%の大幅減益減収となった。

 ダイナムジャパンホールディングスは、2020年4月以降に発出された緊急事態宣言によって、一時的に約97%の436店舗が休業したことを決算報告書で説明。直ちに危機管理委員会を招集して対策の立案と実行に努め、同年6月より体温計の設置、換気対応、パーテーションの設置等の感染防止対策を施した上で営業を再開したものの、同年7月以降の営業収入については前年比70%~80%程度の回復に留まったとしている。

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