「逆転パチンコ」「スキップ機能」など画期的システム導入! 歴史を刻む老舗メーカーの更なるサプライズに期待!!
パチンコメーカーの老舗といえば、どこをイメージするだろうか。桐生御三家と呼ばれる西陣・SANKYO・平和や『海物語』の三洋などを思う向きもあろうが、昭和24年をパチンコメーカーの黎明期第一弾に区切れば、最古参5メーカーに入るのは平和だけとなる。
そんな初期メンである平和には、やはり古い時代を支えた名機が多く存在する。たとえば『ブラボー』。デジパチの先駆的な機種として「超特電」という名で登場。大当りすると30秒間アタッカーが開きっぱなし、2つ揃うと数秒開放するゲーム性である。
この機種はSANKYOの『フィーバー』と同じような立ち位置で、以降、『ブラボー10』『スーパーブラボー』『ブラボーキングダム』など、デジパチのタイトルによく使用されるブランドとして一時代を築いた。
そのなかでも業界初のデジタル表示を搭載した『ブラボーエクシード』は大ヒットを記録した名機としてファンの記憶に残る一台である。記憶に残る『ブラボー』といえば、『ブラボーファイブ』も挙げたい。
この機種もまた業界初の機能と搭載していた。それが「スキップ機能」である。何をスキップするのかといえば現代パチンコの根幹ともいえる「演出」で、打ち手の好きなタイミングでスキップボタンを押せば直ちに変動が停止する画期的な機種であった。
5回リミッター期やタイアップマシンの隆盛により、パチンコにおける演出の重要性がより一層増した時代に演出を飛ばしてしまおうという逆転の発想が素晴らしい。
逆転といえば、デジパチ以前に存在した『逆転パチンコ』なる機種。何が逆転なのか。当時のパチンコである「普通機」と呼ばれる台は、打ち出された玉の何発かが各所に搭載されたチューリップやアタッカーなどに入賞することで出玉を獲得できるゲーム性であったが、本機は打ち出された玉のほとんどがアタッカーに吸い込まれる機種という夢のような台なのである。
ただ、このアタッカーにみえる部分はただのハズレ穴の変化形で入賞しても払い出しはない。逆にこのアタッカーをかいくぐって一番下のハズレ穴のような部分に入賞すると出玉を獲得できるようになっている。この従来のパチンコとは逆になっている構造が「逆転」の由縁である。
このように、「デジパチ」「デジタル表示」「スキップ機能」「逆転パチンコ」など多くの驚きをファンにもたらせた平和だが、そのマインドはリリースが発表された最新作『P JAWS3 LIGHT』にも発揮されていることであろう。更なるサプライズに期待である
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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