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パチンコ「3」から始まる大爆発!「連チャン×超出玉」で魅了した「爆裂タイトル」初代を振り返る

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 名は体を表すとはよく言うが、これほどその現象を具現化したパチンコ機も珍しいのではないだろうか。『ダイナマイト』。パチンコの歴史に燦然と輝く爆裂マシンの名機である。

 本機の爆発的なヒットによって、スペック的な後継機となる『ラッキーボーイ』のほか、『ダイナマイト』の機種名を冠したシリーズ機が登場し、P機のいまもその血流は、形を変えながらではあるものの、脈々と繋がっている。

 この初代『ダイナマイト』については、「人生で1番打った」「人生で1番勝った」「人生で1番出た」といったような修飾がつくファンも多く、記憶にも記録にも残るレジェンドオブレジェンドな一台である。

 ただの1回権利物であった本機がなぜこのような名声を獲得できたのか。それは突入すると16ラウンド2000発が大連チャンする天国モードが巻き起こす爆裂性とその爆発のトリガーに小当りを採用したゲーム性による。

 本機のデジタルは1ケタで「7」が止まれば16ラウンドの大当り、「3」停止で1ラウンドの小当り、それ以外の数字はハズレとなっている。このデジタルを回すためにはまず盤面左側に設置されたスルーに玉を通過させ、中央にある役物のハネを開放させなければならない。

 ハネが玉を拾うとデジタル抽選チャンス。役物の内部では上下に動く可動体があり、可動体が上にあるときは玉がハズレに弾かれてしまうが、下に移動した際に玉が落下してくると生じた隙間から役物中央の入賞口に入りデジタルが回転するようになっている。デジタルの確率は1/47。

 大当りの16ラウンドと小当りの1ラウンドでは出玉に天地の差があるが、小当りによってモード移行が発生するので、大連チャンのスタートには「3」当りが欠かせない。

 この小当りから爆連につながるゲーム性は「裏モノ」と呼ばれるイリーガルなパチスロ機で流行し「ダイナマイトver.」なる独自の名称で人口に膾炙することとなった。

 天国モード滞在時は大当り「7」の出現率もアップし、2000発の猛連打で一撃○万発! といった出玉記録を次々に打ち立てていったのである。

 たった1つ7セグが変動するだけのシンプルな演出が、図柄に意味をもたせることで珠玉のゲーム性へと変貌を遂げる。2000年以前のパチンコが有していた特性であり、「単純だけど奥が深い」というパチンコの本質的な要素でもある。

 ちなみに、『ダイナマイト』の名称はこの権利物以外に『Mr.ダイナマイト』の名で羽根物に使用されていた。役物にはダイナマイトくんが用いられている『ダイナマイト』シリーズ、エピソード0といったような機種も存在する。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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