パチスロ「勝手にランキング!! 3号機裏モノ・マイベスト5」~3号機名機伝説・総集編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.65】
第36回から「3号機名機伝説」と題し、機種紹介のかたちでお届けしてきたわけだが、前回の『グレートハンター』で一応、主たる3号機は網羅。つまり、3号機編はこれにて終了である。
お次はいよいよ、パチスロ市場が空前絶後の大活況となった4号機の時代に突入となるわけだが、その前に。ちょいとワンクッション置かせていただき、3号機時代にシーンを賑わした裏モノ連チャン機を、勝手にランクづけしてみようと思う。
題して、「勝手にランキング!! 3号機裏モノ・マイベスト5」、さっそくスタート!!
■第5位 コンチネンタルⅡ
ブームのきっかけを作った『コンチネンタル』シリーズの最終作として1992年春にリリース。
多大なる期待と注目を集めホールデビューを果たしたものの、基板改修・再封印作業と重なったためか当初は特に目立った動きもなく、多くのファンが失望を強いられる。
そんな矢先、「こんど出る青パネルパージョンが本命の連チャン機!?」なる噂が沸き立ち、当時パチスロ必勝ガイドの駆け出しライターだった自分は幾度となく実戦検証に駆り出された。
結果は空振り、完全なるガセネタだったのだが、やがてホンモノの連チャンVer.が各地で出現。初代コンチばりの激しいビッグの連チャンで市場を賑わすこととなる。
当時は、「ノーマルはリーチ目が出てもバケやシングルばかりで腹立つ!!」と思っていたが、後年あらためて打つと「リーチ目がたくさん拝めて楽しいじゃないか」と思うことしきり。
■第4位 グレートハンター
前回取り上げたばかりだが、3号機時代最後にして最強最暴と恐れられたマシン。
とりわけ最初に都内を中心に導入された通称「1ゲーム連チャンVer.」は連チャンもハマリも超グレート級だった。
思い出深いのは、いまも続くパチスロ必勝ガイドの看板実戦企画「91時間バトル」での対戦。
大幅なマイナス収支で迎えた最終日、担当の自分は足取りも重く対戦ホールに向かったのだが、不安をよそに朝から爆連に次ぐ爆連。
結果、10万両オーバーの大勝を収め、7日間のトータル収支をわずかだがプラスに戻して終了となったのである。
■第3位 リノ
「ビッグ終了直後の1~5ゲーム以内(例外あり)に小役が落ちれば連チャン確定」という衝撃的かつあからさますぎるゲーム性の「小役落ち連チャンVer.」でシーンを席巻。
次から次へと攻略法が発覚する度、ドーピングによる対策を繰り返したことから「ラリラリマンボ」の異名をとった、3号機裏モノ全盛期の象徴ともいえるマシンである。
パチスロ必勝ガイドのライターとして仕事が本格化し始めた1992年の夏、ちょうどこの「小役落ち連チャンVer.」の仕組みが判明。
「ビッグ中に所定の手順で純増カウンタの値をMAXにすることで連チャンのチャンスゾーンを拡大する」という攻略法の実戦検証記事を担当することとなった。
面倒な割にはいまひとつ攻略法としての手応えは得られなかったが、「ようやくこれで、一人前のスタッフとして認められたんだな」と胸を熱くしたものである。そういう意味で、忘れることのできない1台。
■第2位 コンチネンタル
常軌を逸した怒濤のごときビッグオンリーの爆裂連打で一大センセーションを巻き起こし、その後のシーンの方向性を決定づけたキングオブ爆裂3号機。
1990年秋のデビュー直後の頃、たまたまバンドのライヴツアーで東京へ来ていて、オフで1日時間ができたので高田馬場へ足を運び、パチスロ必勝ガイドでお馴染みのホールへ向かうと、導入直後の『コンチ』でパチスロのシマは大賑わいだった。
ちょうど、学生風の青年ががっつり2箱出して席を立とうとしたので、反対側からやってきた大陸系との争奪戦の末にタッチの差でゲット。
背後からの罵声をものともせず打ち始めると速攻で「BAR・BAR・7」が並んでビッグスタート、でもって体験したことのないビッグオンリーの速攻連打が…もう、その衝撃度たるやハンパなかった。
騒動となった「4枚入れセット」は、たまたま雑誌に載る前に知ったのだが、残念ながら都内は対策済みで空振りに終わった。
後年、神奈川の某店に元気なのが残っていて、マッパチで打ちに行ったところ、4枚入れ成功時に鳴るという「4枚目の投入音」が聞こえれば連チャン確定という素敵すぎる特徴があって、相方ともども物凄く感激したことをいまも昨日のことのように覚えている。
■第1位 ペガサス412
いまはなきパル工業の、伝統の名を冠した3-2号機。
「REG終了後1ゲーム目のビッグ成立を皮切りに爆連モードに突入」という、当時人気だった爆裂権利モノのゲーム性を再現した「ダイナマイトVer.」がセンセーションを巻き起こした。
しかし、BR混合型で比較的、波が穏やかだった初期の「上乗せVer.」が、個人的には楽しく、そして美味しかった。
本作は絵柄配列の構成がかなり意地悪で、テキトーに打っていると通常時の小役をボロボロに取りこぼす。
一応、小役補正システムは搭載していたがその効果は低く、当時はその分を勘定にホールも割数を設定していたので、DDT打法を駆使して小役を完全奪取するだけで機械割は100%を超え、さらに連チャンすればその分が丸儲けとなったのである。
正直、まぁまぁ面倒でしんどいことだったのだが、近所の店でライター仲間たちと「千円で102ゲームも回ったよ」「甘い甘い。こっちはさっき、125ゲーム回ったぜ」「マジかよっ!!」とか言いながら、毎日毎日朝から晩まで飽きることなく小役を目押ししていた。
「あの頃は、いまよりもずっと若く、そして意欲も気力も集中力も馬力もあったなぁ」としみじみ思うことしきりな、今日この頃。
ありとあらゆるパチスロ機が裏モノ化した狂乱の3号機時代。いま思えば、とんでもないことばかりだったのだが、色んな意味でいまよりもずっとパチスロが元気だったことだけは確かなことである。
(文=アニマルかつみ)
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