【パチスロイベント】はたして「キャラ誕生日」はアツいのか… 複数のホールのデータを検証・比較してみた！

これからはキャラ誕がアツい？

　いわゆる「ステマ規制」の影響でパチンコ・パチスロ業界にも動きがあった。

　以前は、特定の機種、特定の末尾台（台番）に高設定を投入…といった示唆をする公約や投稿が目立っていた。しかし、現在はそのような投稿が一気に減少。過去の実績を中心とした投稿に留めている晒し屋が多いが、そうした影響もあって、今後は「キャラ誕」への注目がさらに高まっていきそうな気配だ。

　キャラ誕とは、パチンコ＆パチスロに登場するキャラクターの誕生日のことで、たとえば、『魔法少女まどか☆マギカ』の場合は主人公の鹿目まどかは10月3日が誕生日なので、この日は「まどマギがアツいのでは!?」とユーザーが期待するのだ。

　これは「7の日は7図柄に因んでアツい」とか、「6の日は設定6が期待できる」というようなゲン担ぎの一種ではあるのだが、ホール側も意識して出玉アピールや集客に利用してきた経緯がある。

　筆者が住む近所のホールでは、キャラクターの誕生日を掲示物として貼り出しているところもある。特に人気機種『パチスロ甲鉄城のカバネリ』に関しては、「10月20日は無名の誕生日」と気合いの入った派手なポスターで大々的に掲示していた。

　先述した公約系取材に事実上の制限がかかった現在では、このような記念日が重宝される傾向にあるようだ。中にはキャラクターの結婚記念日などを意識するホールもある。

　そんなキャラ誕だが、本当に設定が期待できるのだろうか。

3店舗全てでプラス差枚!?

　以前の公約系取材や晒し屋のように設定示唆を謳っているわけではない。単に誕生日を告知しているだけで、ユーザーが勝手に期待しているだけという状況もあり得る。

　そこで筆者がよく通うホールではあるが、掲示物を確認できた計3店舗の10月20日（甲鉄城のカバネリ無名誕生日）とその前日のデータを比較してみたいと思う。

　まず1店舗目は、18台設置で総回転数（通常時）が平均約2908G。差枚が平均＋約72枚となった。前日は平均約3818Gの差枚平均＋約213枚。恐らく前日にも何らかの仕掛けで設定が投入されていたものと予想できるが、二日ともにプラス差枚となっている。

　2店舗目は、27台設置で総回転数が平均約2993G、差枚数は平均＋約296枚と上々の結果に。前日は平均約3398Gで平均約−316枚と明らかな差が見て取れた。

　そして3店舗目は31台設置で、総回転数は平均約3194Gの差枚平均＋約107枚。前日は平均約2865Gの差枚平均−196枚と、大差ではないが堂々のプラス差枚である。

　やはり掲示するだけあって3店舗全てでプラス差枚となっており、設定投入率は比較的高そうにみえた。差枚数的に「全56」のような派手な設定投入はしていないと思われるが、確実に数台は高設定がある状況といったところだろう。

　台数が多ければ低設定を掴んでしまう可能性もあるが、高設定の獲得も十分に現実的。キャラ誕が狙えそうなら狙ってみるのも良いかもしれない。