『ミリオンゴッド』『サンダー』など新規参入で躍進…大手メーカー新台「上乗せ特化ぱちんこ」を発表!!

　普通機を専門に扱う唯一にして無二のパチンコメーカー「愛喜」が会社を清算し、7年の活動に終止符を打った。追い風厳しいパチンコ業界においてもロマンだけで飯は食えない残酷なものであるが、似たようなスペックやゲーム性、同じような版権が揃う現状で、メーカーの独自性という意味では非常に考えさせられるものでもある。

　メーカーの個性を、わかりやすい形で捉えると「新規参入」という要素が挙げられる。先の愛喜やA-gon、少し前に存在した大和製作所など普通機・役物機に特化するようなパターンでのメーカーが存在する。

　そして、その前の時代になると「パチスロ」に主軸を置いたメーカーがパチンコにも活躍の場を広めるといった戦略によって「新規参入」を果たすパターンが主流となっていた。サミーやコナミアミューズメント、ユニバーサルエンターテインメントなどがその代表である。

　2000年代前半にはパチスロのタイトルをそのままパチンコに移植するようは手法が目立ち、ゲーム性の違いを越えた大きな視点でコンテンツを共有する機運が見られ始める。特にユニバーサルエンターテインメントはダイナミックな演出を提供できる全面液晶機によってコンテンツをパチンコ・パチスロ間でうまくコンバートしてきた。

　そのなかでも特徴的だったのが芸能人との変わったタイアップをした機種である。例えば『CR闘神雷電花田勝』や『CRシンドバットアドベンチャー』で、キャッチーなタイトルと芸能人をメインで起用せずにポイントポイントで印象的に出現させる独特な手法が話題を集めた。

　後者はパチスロ『シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか』をパチンコ化したものだが、その際には榎本加奈子の部分が削ぎ落とされた画期的な機種となっている。

　ちなみに芸能人タイアップでいえば、くだんの女性タレントとは逆にパチンコだけで登場した『CR夢芝居』がある。ごぞんじ梅沢富美男の監修によって名曲「夢芝居」とともに自身と大衆演劇の世界を液晶で展開させたマシンである。

　その後、パチスロタイトルのパチンコ化は積極的に行われ、『CRミリオンゴッドプレミアム』や『CRサンダーV』、『CR緑ドン花火DEボ～ンジョルノ』など重要なタイトルも次々とパチンコとして登場。この流れは最新作『Pデビルメイクライ4クレイジーバトル』からわかるように現在まで続いている。

『Pデビルメイクライ4クレイジーバトル』は上乗せ特化ボーナス「CREZY BOUNTY」を搭載し、MAX3000発の出玉を獲得できる一撃性を持つ。さらにその「CREZY BOUNTY」がストック上乗せされる機能も組み込まれた72％ループの「上乗せ特化ぱちんこ」となっているのである。

　パチンコとパチスロの両面から独自のクリエイティビティを発揮できるのがユニバーサルエンターテインメントの強みといえよう。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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