パチスロ「理想的な快勝→数秒後に2万円負け」の危機!? 美女の出現で予期せぬ事態が…

「最近はパチンコの方が盛り上がってるんでしょ？パチで負けてスロで取り返す展開が続くんだけど??」

　友人から届いたメッセージです。知りませんよ。私だって浮上しているような「パチンコ出玉バブル」を経験したことないんですから。同じくパチで負けて、スロがプラスにしてくれているという感じです。

　前回もお話しましたが、最近は『新世紀エヴァンゲリオン～未来への咆哮～』といったパチンコ分野で猛威を振るう猛者たちに連敗を喫しております。そんな時に救ってくれるのは、『絶対衝激Ⅲ』をはじめとする大好きなパチスロ機なのです。

　このパターンにハマってから収支は安定している状況。毎月3～4万相当のプラスを生んでくれております。この流れが途切れなければ、年間収支も期待できるかもしれません。

　先日の実戦もそうでした。「久々に実家の近くで打ってみるか」と、若き日に通っていたホールへ向かってみたのです。当時、周囲の評価は良くなかったホール。しかしながら、個人的には相性が良かったこともあり毎日のように足を運んでいたのでした。

　10年ぶりぐらいに入った店内。「1パチが増えている」「パチスロエリアが狭くなった」などの変化はありましたが、雰囲気は当時のままで懐かしい気持ちが甦ります。「アノ頃のように勝ってやるか！」と、気合を入れてパチンココーナーへ向かったのですが…。

　やはり愛が足りないのか。エヴァには再び返り討ちに合ってしまいました。次回予告を外すなど心が折れそうな展開。「今日もダメな気がする。コンディションも良くないし止めだな」と投資10本での撤退を決意したのです。

■いつも通りパチスロコーナーへ。今日もアツい展開に!!

　その後は、いつも通りパチスロコーナーへ直行。目指すのは「マイナスを取り返してくれるだろう相性の良い機種」です。まずは絶対的エース『絶対衝激Ⅲ』の姿を探しましたが…。

　設置は1台のみで先客あり。なかなか好調なようで、しばらくは席を立たなそうな感じでした。次の候補であった『パチスロ楽園追放』、『パチスロ戦姫絶唱シンフォギア勇気の歌』も満席。少し焦りましたが、何とか『パチスロ戦国乙女 暁の関ヶ原-DARKNESS-』をゲットすることができたのです。

　本機も好きなマシン。昨年の打ち収めでは投資3本から、1129枚獲得という好結果を残してくれております。この日も優しく微笑んでくれました。投資5本で「乙女RUSH」へ突入。なかなか見せ場のある展開で、軽く1000枚オーバーの出玉を獲得することができたのです。

　やはり今はパチスロの流れなのか。エヴァでの負け分も取り返す理想的な快勝を収めることができたのです。残高5000円のカードを取り出してメダルを流しに行く際は、何とも言えぬ達成感を得ていました。

　良い気分で店員さんを呼び出して待っていると、そこへ超好みの美女（Aさん）が登場。マスクで顔の半分は隠れておりますが、この時点で相当にお美しい方だと確信できます。そんなAさんから笑顔でレシートを渡されテンションはMAXに。この快勝を祝福してもらったような気持ちになり、上機嫌になったのでした。

「それにしても奇麗な人だったなぁ」と余韻に浸って歩きだすと、すぐ近くにマイクで店内放送をしている女性スタッフ（Bさん）を発見…この方も、心奪われるほどに美しい方だったのです。「気持ちいい勝利＆立て続けに美人を拝めた」のサプライズで、ご機嫌になったのでした。

　昔は男性スタッフばかりでしたが、若い女性が増えたのかもしれません。とりあえず2人の美女がいることを知り好感度は急上昇。「また近いうちに来よう」と気分よく歩き出したのですが…事件が起こります。

■理想的な快勝→1万5000円の負けとなる危機が…

「あれ？どこにやったかな??」手に持っていたはずのレシートがなくなっていたのです。すぐに思いついたのは「手を拭いたおしぼりと一緒に捨ててしまったかも」というもの。急いで該当するゴミ箱へ向かい、中を覗いてみたのです。すると…。

「お客様。どうされましたか？」
先ほど店内放送をされていた美人スタッフBさんに声をかけられたのでした。

「あぁ、最悪だ。この可愛い娘にゴミ箱をあさる変な人だと思われたかも…」と落ち込みそうになりましたが、それどころではありません。「1000枚オーバー」の出玉がなくなってしまう危機なのです。

　恥ずかしかったですが落ち着いて事情を説明。するとBさんは「お調べしますので少々お待ちください」と笑顔で接してくれたのでした。その姿は…もう女神にしか見えません。

「よろしくお願いします」と伝えると、Bさんはインカムで話しながら走って去っていかれました。「自分のために余計な仕事をさせてしまっているな…」罪悪感が生まれましたが、これが見つからないとプラスから一気に1万5000円の負けとなってしまいます。申し訳ないと思いながらも、見つけてくれることを祈ったのですが…。

　立て続けに事件が発生。その場で待機していると、目の前で男性スタッフと清掃員の方が何やら話を始めました。男性スタッフはカードを持っており、「どこに落ちていたんですか？」と質問していたのです。

　ハッとしました。「俺のカードはどこだっけ？」とポケットを探しますが、どこにも見当たりません。「まさかカードも落としたか??」私は男性スタッフの元へ歩み寄り「それ残高5000円のカードじゃないですか？」と話しかけたのでした。

　次の瞬間、色々と確認してくれていた女性スタッフBさんが再登場。「お客様。レシートの方が見つかりましたよ」と笑顔で伝えてくれたのですが、喜びも半分で「お恥ずかしながらカードも落としたようで…」と事情を説明したのです。

　するとBさんは男性スタッフと会話を交わした後、インカムで誰かに確認をしている様子。すると数秒後に、メダルを流してくれた美人スタッフAさんが現れたのでした。

　こんな形で美人2人と再会することになるとは…。何とも言えない気持ちで、小声で何かを話す3人を見守るしかありません。皆様は、おそらく拾った時の状況など各々が持つ情報から真実を導き出そうとしてくれていたのでしょう。

■逃げ出したい。途中までは最高の気分だったのに…。

　そして結論が言い渡されます。Aさんは私に向かって「落ちていたのはジェットカウンターの近くです。レシートを受け取って、すぐにカードとレシートを落とされた…ようですね」と伝えてくれました。

　Aさんは微笑んでおりましたが…「見つかってよかったですね！」と喜んでくれているような感じではなかった気がします。違う種類の笑みだったような…。真意のほどは分かりませんが、とりあえず「美人スタッフ出現でテンションUP」→「浮かれて数秒後にレシート＆カードを落とす」という、救いようのない間抜けなミスを犯したと理解したのです。

「いい歳をして子供のような失態…しかも3人に迷惑をかけてしまっている」そう思った刹那、全身から汗が噴き出ました。恥ずかしさから顔も真っ赤になってしまった私は「ご迷惑おかけしました！ 申し訳ありませんでした!!」と頭を下げ、その場から逃げるように走り去ったのです。

　レシートのみならず残高ありのカードも見つからなかったら、プラス域から一気に2万円負けという事態になるところ。そうならなかったことは良かったですが、近年でトップ3に入る恥ずかしい思いをしました。途中までは最高の気分だったのに…。

　約10年ぶりに足を運びましたが、相性は引き続き良い様子。さらには美人スタッフも揃っているという魅力的な要素満載のホールですが…行くたびに、この日の出来事を勝手に思い出して赤面してしまうことでしょう。

　この恥ずかしさが甦らないようになったら、再び来店させていただきたいと思います。

（文=デニス坂本）
<著者プロフィール>
　企業の品質管理業務を経て、フリーライターの道へ。主に趣味であったパチンコ・パチスロの実戦記事を作成してきた。現在はパチmax！の編集部において、業界関係者から得た情報、約20年のパチンコ・パチスロ経験を活かした記事を紹介。インタビューやプレス発表会の記事なども担当している。

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