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爆裂パチスロ『獣王』『サラリーマン金太郎』の乱数方式を採用…名作パチンコ初代を振り返る

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タイアップ機が数多く存在するタツノコプロ作品

 2022年、タツノコプロは60周年を迎える。設立当初から日本のアニメ界を支えブームを巻き起こしてきた同社の作品は、パチンコ・パチスロとタイアップしたものも多く存在する。

 その最初が『ハクション大魔王』、最多シリーズが『ヤッターマン』となろうか。個性的かつ魅力的なタツノコプロコンテンツの魅力は、パチンコというフォーマットでも存分に発揮されたのである。

CRガッチャマン』もそんな一台。初代は2002年に登場。大当り確率が1/318.1のミドルスペックが2タイプ、ともに確変突入率50%の次回ループの王道タイプでリリースされた。

『獣王』『サラリーマン金太郎』の乱数方式を採用

 ただ、内部的には『獣王』や『サラリーマン金太郎』といった爆裂パチスロ機で採用されている「ハード乱数方式」を用いており、従来の1/2ループタイプのパチンコにはない大当りの波を体験できるという触れ込みもあった。

 そんな本機、最大の特徴は液晶上部に搭載された「ガッチャマンランプ」。科学忍者隊5人のメンバーが1コマずつ表示されているこのランプが大活躍。連続予告で順に点灯するなどの役割もあるが、なんといっても一番の見どころは、リーチ演出と連動する「Gフラッシュリーチ」であろう。

 ちなみに、「ガッチャマン」とは科学忍者隊のリーダーのことを指す言葉のようで、つまり「ガッチャマンの5人」という言い方は正確ではないようである。

 ガッチャマンランプがルーレットとして作動。停止するたびに液晶内に結果のランプが表示され、最終的に縦ラインでキャラが揃えば大当りとなる。複数ラインやキャラによる信頼度の変化など、シンプルながらアツいリーチとなっていた。

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 ルーレットがすべて点灯すると大当り濃厚。また、リーチ発展時の暗転画面で『獣王』のゾウが横切るプレミアムパターンも用意されていた。液晶とLEDランプの共演による新感覚のリーチ演出である。

 このように演出は多彩なもので、ほかにも「竜巻ファイターリーチ」や「火の鳥全回転」など原作の要素を盛り込んだ充実の内容。「火の鳥全回転」は確変中に発生すれば再び確変になる可能性の高い超激アツ演出になる。

 また、スーパーリーチにはノーマルとSPに二段階が基本となっており、SP発展すればチャンスとなるが、ノーマル段階にプレミアムパターンが仕込まれているなど、どの場面でも期待感を持てるように設計されている。

 コンテンツの知名度もあり、ある程度の人気を誇っていたが、その数年後に発売された甘デジ版を記憶しているファンのほうが多いかもしれない。『CR北斗の拳STV』で好評を博した4回転のST機能を搭載し、スマッシュヒットを飾った。

 ただ、「ガッチャマンランプ」が搭載されていないなど、初代とは別物という認識で、初代をリニューアルした新しい『ガッチャマン』の甘デジによってファンのパチンコ『ガッチャマン』像を上書きされたような印象である。

 その意味では、不遇の「初代」マシンといえるかもしれない。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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