甘デジ「一撃5000発も余裕」の一発長打マシン！ 劇的な展開から“沼”に突入!?

第98回「甘デジ10万発の野望」

　5月といえば緑がもえる新緑の季節。二十四節気では立夏があり、本当ならばもう夏のはじまりである。それなのに寒い。肌寒いどころではない。冬服をしまったのにでもやっぱりまだちょっと寒いといってタンスから長袖を引っ張り出すみたいなことを3、4回は繰り返した。

　寒暖差に非常に弱いので、体調がすこぶる悪く往生している。朝は体の芯が冷えているような寒さを感じるのに昼間はちょっと動くと汗が出るようなこともあり、自律神経が出張中である。

　寒いといえば、甘デジ10万発の最近の成績もお寒い内容で、小学生の経済事情みたいな額のやりとりに終始し、10万発など遥か彼方である。少しでも挽回すべく、まず打ったのが『PフィーバーアクエリオンALL STARS LIGHT ver.』である。

　継続率約75％で大当りの40％が1000発出玉となるRUSHを装備していながら、225回転の浅い遊タイムを搭載しているという攻守に優れた機種。大当り確率も1/90を切っているし、最低の突破ラインとなる30回転の時短さえクリアすればなんとかなりそうな感じも良い。

　そんな思惑が交錯するなか、わずか8回転でレバブル起点に合体、合掌、ダブル不動と激アツのオンパレードで見事に大当りを仕留めた。これは突破の期待が大きくふくらむ展開だと思えたが、何も起きずに30回転の時短が終了し、継続もなし。またこの展開か。

一発長打を狙える甘デジ『慶次・漆黒』に挑戦

　次こそは出玉を稼がなくてはならないと挑んだマシンは『PA真・花の慶次2 漆黒の衝撃 99ver.』。個人的にツボにハマれば一発長打の期待値が高い転落抽選。ミドルの『黒慶次』にもお世話になったし、ここは勝負どころである。

　変に気負ったのが悪かったのか、連休中の補填をすべく激辛の状況のせいなのか、全然回らないなか200回転もハマってしまってイライラマックス。何度もいうが、当らないのは別にいいが、回らないのが本当に腹立たしい。気候由来の情緒不安定も手伝って、何度台をぶん殴ってやろうかと散文的に怒るのである。

　ただ、我慢の末に初当りを引いたあとはよっしゃあ漢唄である。そーれそれそれと連チャンを重ね、気がつけば2ケタ連チャン。さらにビッグボーナスへの鬼偏りで大当り10回中8回が7図柄揃いとなった。

　これで一撃5000発オーバー。奇跡的なチャラ線への巻き返しである。とはいえ、もう1回この連チャンをできるかといえばそんな自信はない。そもそも回らない当らないからの大爆発によるマインドのアップダウンに疲れてしまい、現状維持でフィニッシュしたいとの思いが頭をよぎったのである。

　そこでクローザーを務めたのが『Pフィーバーパワフル』。そこそこすぐに当ってくれそうだと打ちはじめたが、結局、初当りを引くまでに150回転ほどかかってしまった。それでもなんとか3連チャンさせて負債を圧縮。

　とはいえ、トータルではまたまた行って来い的な収支となり、現状維持といえば聞こえはよいが、泥濘に足を取られたように、元の場所から進めない。甘デジ沼、恐るべし。

・今回のトータル出玉　－47発（シーズン総収支　＋9162発）
・実戦機種　3台（計42台/64台）

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート（大当りさせた）台、16台/33台中・収支　－12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支　－16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支　＋3917発】
D店【実戦機種20台コンプリート、収支　＋12249発】
E店【実戦機種20台コンプリート、収支　－803発】
F店【実戦機種50台コンプリート、収支　＋18618発】
G店【実戦機種32台コンプリート、収支　－2028発】

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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