パチンコ「最大1800発」が高ループする激甘ライトミドル！ 社会現象を巻き起こした大物スターとのタイアップ機!!

パチンコになくてはならない「タイアップ機」

　タイアップなくしてはいまのパチンコは成立しない。それほどまでに「コンテンツ」は重要なのである。タイアップによってパチンコの守備範囲外からファンを獲得できるような事例も発生した。

　特に大きな機会としては『CR新世紀エヴァンゲリオン』や『CRぱちんこAKB48』などが知られているが、そのなかのひとつに『CRぱちんこ冬のソナタ』もある。日本に韓流ブームを巻き起こした立役者となったドラマのタイアップマシンである。

　ドラマが放映されたのが2003～2004年でその直後にブームが来たとして、パチンコが登場したのが2006年なのでだいぶタイムラグがあるのだが「冬ソナ」人気は偉大で、ホールにはヨン様目当てのマダムの方々が大挙して押し寄せた。

　2000年以降、京楽産業.は大物芸能人や知名度の高いコンテンツなど積極的に大きく惹きのある版権を獲得し、ブランディングに努めてきた。その戦略が結実し大きな成果を生んだのである。

　このようなソフト面での華やかさが目立ちすぎてなにか反感を買うようなこともあったが、並行してスペックや出玉性能といったパチンコの本来的な部分でも誠実にアプローチしていたのである。

ライトミドルの最適解といえるマシンが登場!?

　マックスタイプが全盛の時期にライトミドルタイプに注目し、『CRびっくりぱちんこ　銭形平次withチームZ』や『CRびっくりぱちんこプロポーズ大作戦あの娘のハートもキュイン2』、『CRびっくりぱちんこスケバン刑事』など次々とヒット機種を生み出したのである。こうしてライトミドルタイプにおける京楽なりのスペック最適解を導き出したのである。

　そして、最大級のブームを巻き込した最強ソフト（コンテンツ）と打ちやすさ・連チャン・出玉感と最良のバランスで最高の能力を発揮できるハード（スペック）がひとつのマシンで繋がることとなった。『CRぱちんこ太王四神記』である。

　韓国ドラマ史上最高のスケールで展開したペ・ヨンジュン主演のコンテンツを京楽が誇る最高メソッドであるライトミドルSTで仕上げた機種になる。

　大当り確率は1/215.6、確変突入率がヘソ50％電チュー100％のV-ST。STは111回まで継続し、そのループ率は約72％になっている。ST非突入時でも100回転の時短が付与され、その引き戻し率は約37.2％にものぼるので連チャンへ繋がりが期待できる。

　また、右打ち中は66％が最大出玉となる16ラウンド約1800発というボリュームたっぷりの出玉感を実現。ミドルタイプにも劣らない強力な出玉性能を装備しているのである。

　何よりスペックが甘い。大きめのアタッカーとゲージ構造からオーバー入賞が比較的容易であったり、止め打ちなどの技術介入性も高く、専門的な見地からも評価の高い機種なのである。

　ただ、演出面では「神」保留と大仰な名前がつけられているわりにまったく仕事しない、ST中に大当り濃厚と見紛うパターンがあるなど、演出面では色々と惜しい要素が多かった印象。それが影響しているのかはわからないが、続編が出なかったのが残念である。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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