パチンコ、パチスロファンを虜にする「魅惑の告知」
パチンコ、パチスロファンを虜にする「魅惑の告知」
先日Yahooニュースに掲載されていた某記事に『キュイン音』に関することが書かれていたんですよ。そこには京楽『必殺仕事人Ⅲ』(2007年)に初めて搭載されと書かれていました。
確かにパチンコとして、初めてキュイン音を採用したのは仕事人Ⅲなのかもしれません。キュインという告知音と共に遊技ハンドルが赤く点滅する一発告知の『Pフラッシュ』。確かにこの告知は衝撃的でした。
インパクト抜群の告知で『キュイン』とPフラッシュが鳴れば至福の瞬間。虜になったユーザーも多いと思われますが、このキュイン音を生み出したのは天下のパチスロメーカー『オリンピア』です。
2001年にリリースされた4号機『島唄30』にボーナス告知役物『パトロット』が搭載されており、そのパトロットが回転し告知する際の告知音こそが『キュイン』だったのです。
レバーオン時には『キュイン』と鳴り、ストップボタン停止後には『キュインキュインキュイン』と3回鳴るのが当初のパターンでしょうか。私自身はパトロット搭載の機種とは相性が悪くハマることはなかったのですが、これに魅了されたパチスロユーザーは非常に多いでしょうね。
このパトロットは島唄直系の後継機種にも受け継がれていきましたが、それ以外の『花伝説』、『島娘』、『南国育ち』等にも搭載されていきます。特に『南国育ち』や『NEW島唄』なんかは、パトロット機種の認知と普及にも大きく貢献したのではないでしょうか。
30π機種の普及にも大きく貢献した機種
同時に30π機種の普及にも大きく貢献した機種でもあると思います。この頃は30πを普及させたい販社などが、設備等一式を無料にすることも割とあったのです。そのため30π初導入機種がNEW島唄30や南国育ち30だったホールは多かったと思います。
現在ではオリンピア製パチスロの代名詞ともいえるパトロットですが、類似した告知ランプ搭載マシンは他にもありますし、キュイン音もパチンコを含む他機種へと広がりを見せております。
最近ではテレビ番組の効果音としてキュイン音が使われることも少なくないですよね。思わず『おっ』と反応してしまいます。過去にはパイオニア製のパチスロで『サンサンオアシス キュイーンVer.』という台もありましたしね。
という訳で『キュイン音』の起源についてお話させて頂きましたが、近い内にもう一つ別のキュイン音についての話題を少々。ぜひご期待くださいませ。
(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。
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