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パチンコ「元祖10万発」機はメーカー専務とのタイアップ!?

パチンコ「元祖10万発」機はメーカー専務とのタイアップ!?の画像1
過激すぎる連チャンで熱狂させた名シリーズ

「パチンコメーカー専務」とのタイアップ機!? 

 突然ですが『太陽電子』の『浜ちゃん』こと『浜岡専務』と聞いてピーンと来る方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか? 太陽電子とは現在のセガサミーグループである現タイヨーエレックの過去の名称です。

 1990年代に過激すぎる連チャンで、当時のパチンカー達を熱狂させたパチンコ『浜ちゃん』シリーズ。そのモチーフとなったのが、当時の太陽電子に在籍したという浜ちゃんこと浜岡専務という人物なのですね。

 今回のレトロパチンコは、そんな浜ちゃんシリーズにスポットを当てみました。当時は現在とは打って変わって、タイアップ機がほとんどない時代。それにも関わらずメーカーの役員を実名で登場させるとは…何という大胆さ。もちろん過去に例はありません。

 シリーズの盤面にはお腹の出た愛嬌ある浜ちゃんのイラストが描かれており、かなり独特の雰囲気を醸し出しています。その初登場はアレパチ『CRバカづき浜ちゃん』でした(アレパチは太陽電子の登録商標)。

パチンコ「元祖10万発」機はメーカー専務とのタイアップ!?の画像2

10連、20連チャンは当り前。とんでもないマシンでした

 当時は『CR機』が登場してまだ僅か数年。1993年の西陣『CR花満開』の大ヒットで、やっとCR機が本格導入されていきつつあるような時期でした。そんな折にデビューした浜ちゃん。

 表向きには大当り確率1/295で出玉は約1800個。777揃いで確変、333揃いで通常という確変率50%のパチンコ機だったのですが…。

 10連、20連チャンは当り前。777じゃなくても関係なし。333でもバッキバキに連チャンするとんでもないマシンだったのです。

 それもそのはず。先に結論を申しますと、何と浜ちゃんは裏モノを彷彿とさせるような仕様だったのです。1995年に登場した後継の権利物『CRそれ行け浜ちゃん2』も中身は同様でした。

パチンコ「元祖10万発」機はメーカー専務とのタイアップ!?の画像3 パチスロは裏モノが当り前の時代でしたが、パチンコはどちらかといえば珍しかった印象。前述したCR花満開などもそうですが、当時の2回ループ確変機は非常に強力な連チャン性を備えていましたからね。

 パチスロの裏モノが溢れ返っていたとはいえ、ちょうど現在のようにパチンコの方が過激だった時代。いかようにもやり方はあったのかもしれません。

 とはいえ、当時はそんなことを考えたこともありませんでした。その連チャンに酔いしれていた訳ですが、それは大げさでなく本当に強烈。破壊力はパチンコ史の中でも屈指であり、時には10万発を吐き出すこともありました。

 それから太陽電子は遊技機の不正に関与したとされ3年間の遊技機販売禁止及び日電協からも除名処分となり、浜ちゃんシリーズ2機種は撤去対象になってしまいます。

 その後は現在のタイヨーエレックへと社名を改め、後継機種である『CRそれ打て浜ちゃん2』(2002)、『CRばか勝ち浜ちゃん2』(2002)もしっかりとリリースしております。その2機種は当然ノーマルでしたけどね。

 ちなみに『それ行け』では二人三脚をする浜ちゃん、『それ打て』ではゴルフをする浜ちゃん、『ばか勝ち』では麻雀をする浜ちゃんが描かれておりますが、もしかしたら浜岡専務さんの趣味だったりするのでしょうかね?

 その辺は全くの謎ですが、今回は残念ながら遊技できなかった伝説の浜ちゃんシリーズ。所持する知人はおりますので、次は是非プレイして大連チャンをカマしたいところです。

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
 業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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