パチンコ平成「涙のプレミア」演出！ 忘れられない「迷勝負」を振り返る
文＝ロベルト竜馬
お座り一発で「魚群→当り」という展開が、当時は決して珍しくなかったのである。この日もワンチャンに賭けて台に腰を下ろした。「最悪、魚群が見られればいい」そう思いながらサンドに紙幣を投入したのだ。
しかし、この日の『CR大海物語』は決して優しくなかった。何も起こらず、あっという間に残りは1000円。さすがに諦めて帰ろうとしたのだが……。
その瞬間、画面に魚群が出現！ しかも、ただの魚群ではない。プレミアの「赤魚群」だ!!
「うあわぁぁぁぁぁ～!!!」思わず声を張り上げた。初の「赤魚群」に興奮を隠すことができなかった。確変当りが確信できただけではない。さらに私を熱くさせたのは、あの「プレミアムキャラ」の存在である。
「赤魚群」の発動はサム系リーチへの発展が濃厚だ。実は散々『海』を打ちまくっていたが、その時点で「サム」を拝見したことは一度もなかった。「念願のサムが見られる！」そう思ったら、感極まってしまったのだ。
――もう勝ち負けはいい。サムを見られるだけで十分!!
本当に心から、そう思えた。「よく諦めずに打ち続けた！」と、自身を褒めていたのだが……。
私を祝福してくれたのは「サム」ではなかった。