パチンコ「至極のB級」台!? 禁断の「神速」マシンに熱視線!!【サブカル台グランプリ】
今はそれほどでもないが、新機種依存型の業界体質によりすさまじい速度でニューマシンが量産されるパチンコ界隈。当然そのすべてをフォローできる時間的金銭的余裕はなく、人気、注目度、版権の強さといったバロメーターで情報提供割合を調整するメディアの隙間からもこぼれ落ちる機会が多数ある現状において、打つ機会どころか、ホールはもとよりC向け専門媒体ですら一瞬見かけた程度などという機種もそこそこの割合で産み落とされている。
だからといってこれは、現代のように高度に発展した情報化社会において、見られないことはいないことと同義であるという社会通念の具現化にほかならない。こういった事態をことさら問題視したり、あたかも業界に瑕疵があるといわんばかりの振る舞いを発動して、ありもしない正義を撒き散らしたところで、そんなこと言ったってしょうがないじゃないか、母さん。
ところで、渡辺浩弐氏をご存知だろうか。そう「大竹まことのただいま!PCランド」に出演していた眼力のあるシュッとした彼である。その渡辺氏には、非常に感銘を受けた名言がある。
いわく「どんな作品でも遊ぶ人がおもしろければゲームもおもしろくなるわけで、”おもしろくない”と言うなら、むしろ遊んでるヤツがつまらないって話ですよ」。
つまり、どんなものであれプレイヤーが何かしらの価値を見つけることができるのがゲームであって、面白くないゲームなんてないということである。
このマインドは私のパチンコへの向き合い方に対する明示的な宣言となり、これまで能力、感性、運気の欠乏を過度に自覚するあまりの本流に対するカウンターカルチャーとしての発露を存分に内包したB級台、マイナー台への偏愛について、いつでもうちに帰っておいで、お前ひとりくらい父さんが食べさせてやるから。
結局何が言いたいかというと、やぶから棒にちょいちょい渡鬼成分が滲み出す「あたおか」な私が、メインにはなれないけど面白い台、称して「サブカル台」を熱く語るコーナーである。
記念すべき第1回目は『CRフィーバーエルドラ』。この台が欠落した俺の感性に響きまくるのである。