パチンコ「正義の高継続V-ST」! 仕上がりは「素晴らしい」の一言だが……
昭和生まれ、段階Jr世代の男の子であれば「戦隊ヒーローモノ」は誰しもが通った道である。しかも、この年代は二大巨塔の一角を占める「仮面ライダー」はアマゾンより先、平成ライダーまで不遇の時代に突入するので、実質一強体制であった。しかし、「機動戦士ガンダム」に代表されるアニメの勃興によりその地位が脅かされるのだが、他にもファミコンなど次世代を担う娯楽コンテンツが次々に面白いものが同時代に飛び出してくる幸せな時代であった。
パチンコ『Pフィーバースーパー戦隊』(SANKYO)。なんといってもヒーローのチョイスが素晴らしい。「電子戦隊デンジマン」「太陽戦隊サンバルカン」「超電子バイオマン」と完璧な布陣なのだ。麻雀でいえば役満。サッカーでいえばレアルマドリード。ココ壱でいえばソーセージカレーにチーズトッピング、1辛400グラムだ。
本機には9戦隊が登場するが、それぞれの戦隊を個別に堪能できる「SUPER戦隊RUSH」が見どころのひとつとなっている。当然(?)私は初手にデンジマンを選択したわけだが、もう「素晴らしい」の一言である。
デンジマンの演出は一発告知モードでデンジストーンを光らせれば大当りとなるのであるが、この演出が放送事故ギリギリの間合いでプレイヤーに謎の緊迫感を与えるのだ。これを見れば全盛期の黒澤明も嫉妬したであろう超弩級の停止画像(実際にはスーパースローで徐々にデンジストーンにクローズアップされている)である。
このように電サポ中はひとつの戦隊に焦点をあてた演出が採用されているが、全体的には機種名のように「スーパー戦隊」に寄っている。つまり平成で展開されている戦隊ヒーローモノの風情である。これがなかなか今どきのパチンコの演出とマッチしていて、通常時は通常時で大いに楽しめる。