パチンコ意外な「伏兵」現る！ 簡単に大当りに導く「〇〇理論」成功なるか

　私には確信めいた1つのセオリーがあった。「イケる理論」である。

『CRぱちんこAKB48』には、通常時の演出において、プレイヤーの任意によるメインキャラクターの設定が可能となる、いわゆる「推しメン機能」が搭載されている。この機能を活用して、私だけの私による私にしか通用しない定理を見出したのである。

　原理はいたって単純明快。恋愛禁止のアイドルグループにおいて、問題視されるような報道があったなど。そんなメンバーを選択すると「すぐにでも大当りを引き当てられる」というものだ。

　この理論を元に、私は推しメンを選んでいる。最初に選択するのはおおむね小嶋陽菜か指原莉乃である。ここで勘違いしてほしくないのは、私が選択するメンバーは、別に私が“そう”と思っているわけでないことだ。あくまで、世間のイメージであったり、マスメディアが作り上げたペルソナをそのまま適応しているだけなのだ。

　今回の実戦においても推しメンのファーストチョイスに「こじはる」を持ってきた。ただ、この理論にも欠点がある。いい歳したおっさんがわざわざボタンを操作してお気に入りのアイドルを選定するのは羞恥の極みなのだ。

　これはひとえに、私が周囲の目を異常に気にする小心者であるがゆえなのだが、隣に妙齢の女性が着席しているときなどは逆にプレイである。余談だが、このシチュエーションは『CRジューシーハニー』を打つ機会のほうが、よりドグマが増大するのは言うまでもないだろう。同志よ。

　さて、冒頭の一節が過去形であることからもわかるように、「イケない」のである。激アツ演出をハズし、ハマリの道に一直線。こうなると頻繁に推しメンを変更するせわしないプレイとなる。

「意外に松井玲奈が……」

「色気がある山本彩なんかも…」

「逆にぱるるなのか？」

　この迷走が初当りの鈍さに加え、RUSH突入率、継続率にも影響を与えた。序盤で88回転、106回転とディスアドバンテージが発生したにもかかわらず、RUSH突入率が1/5。その後は理論値並みに落ち着くも、RUSHが伸びず出玉を思うように稼げないのである。