パチンコ「神がかった連チャン力」偉大なシリーズ機に期待も……残念ポイントは盗み切れず!?
パチンコ『Pルパン三世~神々への挑戦状』は、『Pルパン三世LAST GOLD』から分かれたライトミドルタイプの兄弟機といった位置づけのマシン。本機最大の特徴は、約90%となるハイクラスのループ率で、STに突入すれば大連チャンを夢見られる仕様となっている。
STに突入するには、ヘソ→電チューと2回大当りを引かなくてはならない、いわゆる突破型となっている。通常時(ヘソ)大当りの95%は100回転の時短「ゴールデンタイムチャレンジ」に移行するので、この時短中に再度の大当りを目指すのだが、引き戻し率は39.4~44.2%と設定によって割合に差がある。
この差はもちろん、連チャン率にも反映され、約90%と表記していたループ率は正確には、設定1の89.1%から設定6の92.4%となっている。
ただ、見てもらったように時短引き戻しやST継続率にそれほど決定的な差がないので、ちょっと遊ぶ分には設定1だろうが設定6だろうがほとんど影響がなく、設定1でさえ90%に肉薄する数値なので連チャン力は申し分なく、どの設定でも大当りの連打を堪能できるだろう。
実際、状況的には設定1が濃厚であると推測できる(前日がアホみたいに出ていた)台での実打であったが、引きの弱い自覚のある筆者でも普通に10連したので、そのループ力は本物である。
しかし、出玉感という観点から見ると少々物足りないと感じるかもしれない。ライトミドルでハイループという特性上、出玉にしわ寄せがくるのは必然ではあるが、電サポ中の大当りの半分が2Rとは、いささか気勢が削がれるプレイヤーもいるだろう。
その解決策としてまっさきに思いつくのはスピード。グレードの低い出玉という弱点をカバーするためには、高速変動でテンポよく大当りを重ね、少量ながらも常に玉が出続けているような挙動が必要となる。小当りRUSHのイメージだ。
実際、本機でも先読み演出を中心としたショート予告を駆使した即当りを中心に据え、スピード感のある連チャンモードを演出しているのだが、変動時間の長いキャラ系リーチで大当りすると6R以上が約束されるという、ある種の矛盾を抱えている。
「早く当たっても4Rがせいぜい、長いリーチは出玉あるけどテンポを殺す」
痛し痒しとはまさにこのこと。ダブルアタッカーで大当り中の消化スピードも早く、数珠つなぎで連チャンすれば、ラウンド終了後も出玉が下皿に溢れ出す「いっこく堂現象(あれ? 出玉が 遅れてくるよ)」も発生するだけに、もったいない限りである。
そして最後に、これは本機というより最近のルパンシリーズで改善してほしい内容であるが、保留が途切れた後の1発目に煽りを前提とした強め演出を放り込むのをやめてほしいのだ。
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