「パチンコらしさ」を充分に堪能!「バランスの良さ」が光る優秀台!!【激アツ新台実戦JUDGEMENT】
新台『Pぱちんこガラスの仮面』は、実にパチンコらしいパチンコである。
最近のパチンコの傾向として、演出も含め右打ちにステータスを全振りするような機械が多い印象だ。パチンコのスロット化といっていいかもしれない。P機になって、ことさらに出玉性能が脚光を浴びる状況になると起こる業界的な潮流であろう。
しかし、本機は演出にスペックにバランス感覚がよく、通常時でもしっかりと画面を見据えて打ち続けられる台となっている。
それは採用した版権の影響が大きいだろう。「ガラスの仮面」は40年以上続いている超人気マンガで、連載媒体のほうが先に休刊してしまうといった不思議な現象が起こっている。
演出のベースはアニメ版であるが、原作の魅力をスポイルすることなくパチンコに落とし込んだ演出群は見応え抜群。原作愛をふんだんに感じられる内容となっている。
「原作好きなら打ってよし」「亜弓に(ライバルのヒロイン)勝てば大当りとか単純な演出じゃなくて本当に嬉しい」など、映像面の評判は上々。
ただ、パチンコ的な視点で見ると赤保留などの赤系予告が弱かったり、激アツ系の外れが目立つなど、それがストレスに繋がっている向きもある。
スペックはロングSTを採用。『Pうる星やつら~ラムのLove Song~』や『Pぶいぶい!ゴジラ かいじゅう大集合!!』といった路線の流れを汲んでいる。
スピードと出玉感を出せる1種2種混合機がメインストリートとなっているが、ニューギンはこのロングSTを支持する姿勢を崩さない。
そこには、時代を取り込みながらも安易に流行には流されない原作同様の芯の強さ、骨太感が見え隠れするのである。