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パチンコ店舗数「38年ぶりに1万店割れ」……レトロホールの惜別など、今はまさに「時代の変わり目」

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 ついに公共機関による調査でもパチンコ店の店舗数が1万を下回ったようだ。

 このインパクトのあるニュースは各業界情報を発信する媒体で一斉に報じられた。詳細は以下のとおり。

 警察庁生活安全局保安課の発表によると、2019年末のぱちんこ営業許可数が9639店舗と、1981年(昭和56年)以来となる38年ぶりの1万店舗割れとなった。

 全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)の加盟店などは数年前から1万店舗を下回り、店舗の減少傾向を懸念していたが、ついに実数として「パチンコ店1万店割れ」が明らかになったのである。

 同様に、遊技台の設置台数も、前年比でみるとパチンコ・パチスロ合わせて約10万台少ない約419万6000台と減少の一途をたどっているが、実は1店舗あたりの設置台数は増えているといった現象が発生している。

 これは1000台以上の設置台数を誇る大型店舗の増加に伴うもので、ホールの規模感を増大させることでより効果的な集客を図るような経営戦略トレンドがあるのかもしれない。大きな時代のうねりの真っ只中、まさに正念場だ。

 ただ、体力のある大規模チェーン企業や競争力の高い有力チェーン店以外は厳しい対応を迫られているホールが多い。

 奇しくもこの時期は4月に始まる「店舗全面禁煙」における設備投資などで四苦八苦しているだろう。難しい対応を迫られる中、駅前店舗などは禁煙による客の流出により、再び喫煙可能に戻すなど、予想外に出費がかさむケースも見受けられる。

 こういった処々のコストが経営を圧迫し、競技人口も減る中で耐えきれずに店をたたむといった状況もあるだろう。

 特に、小型店や個人経営のような店舗への影響は計り知れない。そこには、地域密着で地元に愛されたホールがひっそりとその歴史に幕を閉じるような、悲しい運命も含まれている。

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