パチンコ「革命」……斬新システムは「劇的な進化」を遂げた!!
未来の可能性を映す鏡である。
サンセイR&Dが推し進めるAタイプパチンコプロジェクトの第二弾となる『P笑点』。前作『P牙狼コレクション』から様々な改良が施され、再びその真価を市場に問う。
もっとも変化したのは始動プロセス。『P牙狼コレクション』はスタートチャッカーを従来の1.5倍に広げた「超ドデカスタート」を採用し、デジタルを格段に回せるな設計を施した。
しかし、その道程がホールによって意図的に調整される以上、正当な評価はくだせないとこのコラムシリーズでも言及した。
その欠点を補うべく、今作では通常時から常に右打ちすることでゲージ構成による影響力を押さえ、安定したスタート回数を提供できるようにしたのである。
つまり、封入式パチンコやエコパチの文脈で作られていることになる。平和の「クギナイン」が搭載された『Pホームランキング』の同種である。
本機におけるその封入式パチンコのコンセプトを具現化するにあたり、特筆すべきはその構造で、一定の割合がスタートに直結するクルーンに移行するように設計され、ある程度プロテクトされたゲージによって回転数が担保されているのである。
また、クルーンに滞在した玉は必ずヘソに入賞する構造になっているし、そのクルーンは同時にオーバー入賞を引き起こしづらいような状態を作り出している。
この一連のアイデアは見事というほかない。
実は、私は先の『Pホームランキング』における「クギナイン」をかなり否定的に捉えていた。ワープとヘソがランダムに制御される「クギナイン」の仕組みはストレスフルなもので、こういったシステムが主流となるなら封入式は受け入れられないだろうと悲嘆に暮れていたのである。
しかし『P笑点』がやってくれた。非常にオーガナイズされたこの機構であれば、「設定付きパチンコを最大限活かせる封入式パチンコを確立できる」まである。ハード面におけるひとつの最適解ともいえるだろう。
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