「伝説のパチプロ」も愛好した「最高峰」マシン!「破格の大当り確率」で「猛者たち」をくるくる手玉に取る!!
コギャルにアムラー、『ロンバケ』とバブル崩壊で経済的な不安を抱えながらそれでもまだ日本が元気だった時代。
「はじめて自分で自分をほめたいと思いました」とアトランタオリンピックで銅メダルに輝いたマラソンの有森裕子選手が爽やかな感動を与え、11.5ゲーム差からの逆転リーグ優勝を果たした読売ジャイアンツの「メークドラマ」の大フィーバーなど、スポーツが熱狂をもたらした1996年。
この年は、パチンコ界もまた熱狂の渦に包まれていたのである。パチンコ産業の事業収入が30兆円に達したと通産省が発表し、確変2回ループマシンが一大ムーブメントを巻き起こすなど、この世の春を謳歌するがごとき賑わいとなる。
そんなイケイケな風潮の真っ只中に、「遊びやすさ」に最大の特性を見出したマシンが出現した。『ナナシー』である。大当り確率が1/400ほどの台が主流となっていた時期に、1/158という破格の設定での登場である。
それでいて1回の大当りで約2300発と充分なボリュームを持つ出玉を獲得できるのである。低換金率やラッキーナンバー制といった営業スタイルが普通だった時代に手堅く勝負できる安定志向の機種として名を馳せた稀代の名機であり、一般電役のカテゴリーにおいては「ナンバーワン」といえる機種なのである。
伝説のパチプロ、田山幸憲が晩年に愛していたことでも知られ、7月4日、ナナシーの日が奇しくも氏の命日となった奇縁には運命めいた特別なつながりを感じられずにはいられないが、こういったパチンコ史の文化的な側面とも繋がる機械という意味でも間違いなく名機なのである。
ナナシーといえば演出面も特徴的で、赤7・$・¥のコインが6個回転し、上段に3つ揃えばリーチとなり、下段3個が同じように3つ停止すれば大当りとなる。この時、上下でコインの種類が違っても構わないので、2回図柄を揃えなければならない「二段階抽選」のようなフローとなる風変わりなデジタルアクションとなる。
珍しいといえば、なんといっても「ファイヤーコインリーチ」である。コインが炎をまとって6つの図柄が同調して回転する全回転リーチのようなこの演出は、信頼度約97%とも98%ともいわれているが、いずれにしろ「ハズれる全回転」としてファンの度肝を抜いたのである。
このシンプルで癖になるデジタルアクションと破格の大当り確率によって圧倒的な人気を博した『ナナシー』は、二代目で確変デジパチとなるも、その後は一貫して「一般電役」を貫き、甘デジタイプとして遊びやすさを継承しながら現代のP機まで、都合7作のリリースと息長く活躍している。
ちなみに、名前の由来が図柄にあり、赤7、$→S、¥→Yで「7SY」、ナナシーとなったようである。ギャルか。
(文=大森町男)
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