パチンコ店「極悪な珍事件」が発生!? カメラに映し出された「堂々たる犯行」に驚愕…

　しかし、カウンターのお菓子を持ち去るお客様は確認できませんでした。結局、この日は担当スタッフが「私のミスです。気を付けます」と言って話は終わったのですが…。

　次の日、その次の日と「5玉のお菓子だけ」在庫が大幅に合わないという事態が続いたのです。ちょっとした誤差なら笑って終わりですが、これだけ誤差が続くと原因を特定しなくてはなりません。疑いの目は我々スタッフへと向けられることとなったのです。

　スタッフの間では「誰かつまみ食いしているのかも」「5玉の出品入力をしてない人がいる」という噂が流れだしました。和気あいあいとしたムードは影を潜め、ピリピリとした空気がホールを漂うことになったのでした。

　当然ながら連日の誤差は店長にも報告がいき、「早急に問題を解決しなさい」とのお達しがありました。そして私が「犯人捜し」をする事になってしまったのです。

　気が進みませんでしたが、原因を突き止めなければお菓子が減っていく一方なので心を決めて捜査に踏み切りました。

　まずはカウンター業務を行っている女性スタッフを中心に聞き込みを開始。しかし誰に聞いても「心当たりはない」という返事でした。

　このままでは埒が明かないと判断した私は、カウンターに設置されているカメラの録画を3日分全て確認する事にしたのです。気が遠くなる作業なので、やる前から気が滅入っておりました。ただ、やるしかありません。

　おかしな点がないか注意しながら映像を確認しましたが、営業時間中は何一つ問題となる点は見当たりませんでした。「一体どういう事なんだ…」と、ゴールのない迷路にいるような感覚に陥っていたのです。

　残されたのは「営業時間外にお菓子が消失している」という可能性のみ。私は「原因がわからなかったら店長になんて説明すればいいんだ」と、内心泣きそうになりながら映像確認を行いました。

　ダメ元で確認していた無人のカウンター。「どうせ何も映っていない」と思っていたのですが、モニターには衝撃の光景が映し出されていたのです。