甘デジ「破格の連チャン」性能…「90%超」の連撃力に歓喜せよ!!
長年トップメーカーとしてパチンコ業界に君臨していた平和には、名機と呼ばれる機種がいくつもあり、シリーズ化されたマシンも多い。ただ、その抜群の知名度に寄りかかることなく進化と変化によって研鑽を重ね、名機シリーズたるにふさわしい存在であり続けようと努めている。
特に90年代前半期に登場した機種はその印象が強く、デジパチから権利物へと変遷を遂げた『綱取物語』や現代的な女性キャラクターが主役となって活躍するようになった『麻雀物語』など、もはや当初の面影を残していないほどの変わりようである。
『黄門ちゃま』もそんな変容を許容し、許容されながら現在まで継続された人気シリーズとなる。本シリーズのターニングポイントは第5弾の『CR黄門ちゃま超寿 日本漫遊2700km』であろう。
フルカウント(16ラウンド×10カウント×15賞球)の最大出力にプラスして、業界初となる「ゴチ装置」と呼ばれるおまけポケットから生み出される加算玉によって約2700発の出玉を1回で獲得できる出玉感が多くのファンを魅了した。
その甘デジ兄弟機となるのが『CR黄門ちゃま超寿~そこのけ もののけ 悪くじけ!~99.9ver.』だが、本機は本機でまた兄機とは異なる可変が加わっていて、ゴチ装置は搭載されているものの、その特徴は出玉感ではなく連チャン性にある。
V-STタイプの確変システムを採用し、ヘソ抽選時は確変突入率がわずかに11%と狭き門になっているが、電サポ時は100%確変、55回で展開されるSTのループ率は破格の約90.3%に設定されている。突入には多少の苦労が伴うが、一度STに入ればその連撃力によってまとまった出玉を手にできるゲーム性となっているのである。
また、右打ち中の大当りは6ラウンド1個固定となっているために、高ループ機にありがちなラウンド振り分けによる引きのばらつきが発生しないため、安定した出玉供給を見込めるようになっている。
そのSTへのメインルートとなる初当り後の時短は50回転。引き戻し率は約39.5%であるが、ヘソ振り分けの確変11%分を加味すると、実質的な突破率は約46.2%にまで上昇。充分に戦える内容なのである。
一方の演出面は、『CR黄門ちゃま超寿 日本漫遊2700km』を完全踏襲。「疾風迅雷ゾーン」や「黄門懲悪予告」、「次回予告」に「勧善懲悪予告」などが大当りに絡む激アツ予告となっている。
リーチ演出では妖怪と対決する勧善懲悪系リーチや3Dの黄門ちゃまがおなじみのシーンを再現する「ひかえおろうリーチ」といったところに注目。特に後者は信頼度80%オーバーとなる鬼アツ演出となっているのである。
連チャン性に特化した『黄門ちゃま超寿』。タイトル通り、息の長い長寿マシンである。
(文=大森町男)
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