パチンコ「大マックス機」時代の英雄!? ホールに“熱狂”を巻き起こした「爆裂マシン」の決定版!!
紅葉が見ごろを迎えるシーズン。山では赤が燃えているが、ホールでは新台が燃えている。『Pとある魔術の禁書目録』『P結城友奈は勇者である』『Pルパン三世~復活のマモー』『Pフィーバーゴルゴ13』など話題の新台が各所でも盛り上がっている激アツシーズンである。
来週も超話題のニューマシン『ぱちんこウルトラセブン超乱舞』が登場予定。ライトミドルの1種2種混合機に参戦する、約90%ループの連チャン力と右打ち中の半分以上が1000発出玉のボリューム感で期待の爆裂機となっている。
この『ウルトラセブン』は爆裂機の印象が強い人気シリーズ機であるが、じつはくだんの最新作『ぱちんこウルトラセブン超乱舞』で3作目と意外に数は出ていないのである。
しかも二代目『CRぱちんこウルトラセブン2』は確変65%規制下で投入されたマシン。右打ちの50%が2400発当り+小当りRUSHと出玉感こそ強力ではあったが、連チャン力はそれほどないのが実情である。
つまり、このシリーズが爆裂名機として広くファンの間で認識されているのは初代の功績によるものなのである。
2005年に登場した初代『CRぱちんこウルトラセブン』は、その後の連チャン爆裂マシンに決定的な影響を与えた伝説級の機種。大当り確率の下限が1/500までに緩和された大マックス機時代の代物とはいえ、約82%の継続率とその8割が約1800発出玉の破壊力はすさまじいものであった。
あの連チャンを一度でも体験した者は『ウルトラセブン』の魅力にがっつりハマってしまったことであろう。ホールに熱狂と興奮を取り戻した2000年代の爆裂機を象徴するマシンなのである。
勝てば大当り&モード継続、負ければ出玉なしで確変終了という「バトルタイプ」をはじめ、先制すれば激アツ、攻撃されても避ける、立ち上がるなどの1対1でのバトル演出とフロー、大当りでの右打ち消化など、爆裂マシンの要素は本機から定着したように思う。
この後、過激な射幸性が問題視され、内規変更により大当りの下限が1/400となったことも、本機の出玉性能におけるスペシャリティーがよりクローズアップされ、神格化された一因でもあるかもしれない。
時代は小泉内閣による郵政民営化や時代の寵児であったホリエモンこと堀江貴文がテレビ局の株を大量に取得するなど既存の価値観とは違う「改革」の風潮が世間を覆ったが、パチンコのおける爆裂機改革を担った『CRぱちんこウルトラセブン』が同時期に登場したことも偶然ではなさそうである。
ウルトラマンシリーズのなかでもハイクオリティの内容で格別に人気が高かった原作同様、パチンコ界に登場したスーパーヒーロー、いや、ウルトラヒーローがこの初代『CRぱちんこウルトラセブン』なのである。
(文=大森町男)
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