パチンコ店 驚愕の「メダル3万枚」放置……!? ホール店員の油断が招いた「致命的ミス」に怒号

　元ホール店員のミリオン銀次でございます。

「ちょっとのミスが命取りになる」という言葉がございますが、実際にそこまで緊迫した状況におかれる機会はそうそうないかと思います。

　無論、パイロットなどの「失敗は許されない」という状況下であれば話は別ですが、ホール店員の場合はそこまでシビアな職業ではございません。

　ただ、あまり気を抜いた状況で業務を行っていると、時に取り返しのつかないミスへと発展してしまうのも事実です。

　今回は私の油断が原因で、店舗やお客様が「大損害」を被りそうになった重大エピソードをご紹介しましょう。

【3万枚が紛失!?】

　パチンコ店には、コインが大量にストックされている可動式の「メダルボックス」が存在するのをご存じでしょうか。

　現在は各パチスロ台へ自動でメダルが補給されるシステムを導入している店舗が多いと思います。そうでない場合は、店員がジョッキにメダルを入れて手補給する必要があるため、メダルボックスがなければ仕事になりません。

　無論、自動補給の島であっても『ミリオンゴッド』などの爆裂機が設置されている島は「メダル不足」に陥る事もあります。そういった際も、メダルボックスからコインを補給する場合があるのです。

　私が勤めていたホールは自動補給システムが導入されていたので、メダルボックスを使用する機会はありませんでした。しかし、機材の故障によって自動補給が完全に停止した際は話が別です。

　以前、メダルを台へ運ぶコンベアのモーターが破損して、メダルを手補給しなくてはならないトラブルがございました。連チャン中の遊技台や貸し出しサンドが、至る場所でメダル不足となり“てんやわんや”の状況だったのですが…。

　私は忙しさのあまり、あろうことかメダルボックスを施錠せずに全開の状態で作業を行ってしまったのです。

　つまり多くのお客様の目に留まるような場所に、大量のメダルを野放しにしていたということ。いつ盗難されてもおかしくない状況を作り上げていたのでした。

　メダルボックスの中身は軽く見積もっても「3万枚」。あまりにも無防備な状態を見た先輩スタッフから、「ボックスに鍵もかけずに放置しているのは誰だ！」と怒号が飛んできました。

　幸い、メダルボックスの中身は無事だったので大事には至りませんでした。本件によって、セキュリティに対する個別指導が行われたのは申し上げるまでもございません。