パチンコ「戦略的なヒット要因」も感じる「神」シリーズ! 名曲と演出が絶妙にマッチした夏を彩る名機!!
八百万の神という言葉があるように、その土地その土地でそれぞれの神々を祀っているような土着信仰の文化が根付いているためか、全国には数十万とも言われるお祭りが存在。ようするに日本人はお祭り好きなのである。
パチンコでも「お祭り」をモチーフにした機種がいくつも登場している。ただ、多くが『お祭りサブちゃん』『細川たかしの熱唱炎歌祭り』『中村美律子の人生祭りだ!だんじりだ!』と演歌歌手と関連づけたり、『必殺仕事人IIIお祭りバージョン』『祭りザ・キング』『地獄少女弐くくりの地獄祭り』といった既存のシリーズのワンテーマバージョンだったりする。
そんなパチンコお祭り業界におけるトップの機種といえば『CRフィーバー夏祭り』シリーズではないだろうか。本機はSANKYOのオリジナルマシンで、花火師の花菱一家が予告にリーチに大活躍するデジパチである。
父親のアチャオと2人の子どもテンカ・モエの兄妹が、かき氷や金魚すくいなどの祭りをテーマにした演出を仕掛けていくのが特徴。そしてメインとなるのは、やはり「花火」に関連する演出である。
特に盤面の右側のスペースを大きく割いた電飾の役物は圧巻で、打ち上げ花火や仕掛け花火のさまを見事に表現しながら期待感を煽っていくダイナミックな演出となっている。
そして、なんといっても本機で最重要なのは、ジッタリン・ジンの「夏祭り」なのである。あの名曲にあわせて図柄が変動するその名もスバリ「夏祭りリーチ」に発展すれば期待度と興奮が最高潮。激アツすぎる最強リーチなのである。
夏の一夜の淡い恋物語。少年が抱く淡く切ない恋心は、パチンカーが大当りへの期待に込める儚くやりきれない小さな願いとまったく同じなのである。
余談だが、この楽曲「夏祭り」は発売された20年後に「なつまつり」なるアンサーソングがリリースされている。こちらは女の子側からの気持ちを歌ったもので、打ち明けられなかった恋心のひとつの答えが示されている。
実は初代『フィーバー夏祭り』が登場した2003年の数年前に、ガールズバンド・ホワイトベリーがこの「夏祭り」をカバーして紅白歌合戦に出場するくらい大ヒットしたのだが、そんな時期にあえて本家ジッタリン・ジンで載せるあたりのセンス。最高である。
本機はループタイプの確変システムを搭載しているが、大当り確率が1/359.5(FX)を下限に、1/350.5(JX)、1/329.5(SX)、1/323.5(RX)、1/315.5(MX)の5種類のCR機と1/215.5の現金機。トータルで6タイプの兄弟機がリリースされていて、ホールも営業形態にあったスペックを選べるといった戦略的なヒット要因も見え隠れしている。
現在第3弾まで展開しているシリーズ機はいずれも6~8月の夏の時期に登場。パチンコ、夏の風物詩ともいえる一台なのである。
(文=大森町男)
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