パチンコ新台「一撃3000発+77%ループ」の一球入魂マシンも話題! 『牙狼』を生み出した大器晩成メーカーの「忘れられた物語」
多様性を無視してはやっていけない時代である。1つにこだわりすぎることなく幅広い視野を持ち、バラエティに富んだ商品やサービスを提供する。あるいはこれまでにない新たな価値観を示し、それに共感してもらう。
とはいえ、トップ層とそれ以外の格差はどの分野でも見られる傾向で、1つの飛び抜けたサービスなりコンテンツなりが莫大な利益を生む状況も現実にある。上位のポジションを狙うために一点集中で力を入れなければならない一方で、細分化された顧客ニーズに対応すべく裾野を広げなくてはならないという二律背反的なジレンマもあるだろう。
ただ、サンセイはこの難解な経営命題に対して首尾よく対処している印象で、メーカーを代表する看板機種『牙狼』を大黒柱に、版権の種類、スペックタイプ、パチンコ機としての強弱など、個性をファンに示しながらバランス良く手掛ける。
そしてメーカーとしての本質は「多様性」の部分にあり、特に『牙狼』以前は独自性を強みとしてトップメーカーと鎬を削ってきたのである。その唯一無二のユニークさを象徴するのが『物語』シリーズである。
パチンコで『物語』といえば『海物語』をおいて他にないと思えるほどであるが、実はサンセイにも『物語』で繋がるシリーズ機が存在する。シリーズの中身はてんでバラバラなうえに、「そんなとこ取り上げる?」みたいなモチーフばかり。しかし、それがじつにサンセイらしく、「さすが!」とほくそ笑んでしまう。
その『物語』シリーズのラインナップは『CR都物語』『CRかぐや物語』『CR SL物語』『CR義経物語』となる。『CR都物語』はJR西日本キャンペーン「三都物語」のように「都市」をフィーチャーしたものではなく、演歌歌手・都はるみとのタイアップ機種である。
異端であることを恐れないチャレンジの姿勢。これが『牙狼』を生み出し、サンセイを成功に導いたメーカーとしての一球入魂のスピリッツである。
一球入魂といえば、人気シリーズ『巨人の星』の最新作『P巨人の星一球入魂3000』なる機種が検定を通過したようで、YouTubeのメーカー公式チャンネルに最新機情報として、その内容の一部が公開された。
その動画によれば、RUSH中の50%で3000発の出玉を獲得できるうえに、最大のループ率が77%と出玉性能の高そうな機種であることがうかがえる。
そのスペックの特徴として「3Kスペック」なるキーワードも登場。期待をそそる楽しみな仕上がりとなっているようである。
(文=大森町男)
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