パチンコ『牙狼』シリーズ新台が呼んだ“悲劇”!?「ハンマー男」を彷彿とさせる「激ヤバ」の行動…

文=ミリオン銀次

『CR牙狼GOLDSTORM翔』の島を巡回していると、突如として高槻さんが立ちあがって、頭を掻きむしりだしたのです。私を含め、付近にいたお客様はひどく驚いておりました。寡黙なイメージだったことも関係しているでしょう。

　そして、その直後。更に衝撃的な光景を目の当たりにすることに。なんと、台に向かって身の回りのものを投げつけ始めたのです。奇声にも似た形容のし難い声を発しながら、キーケースや携帯電話、更には財布まで放っていたのでした。

　そして最大の恐怖はここからです。飲みかけのペットボトルの蓋をおもむろに開け始め、台に中身を流し込もうとしているではありませんか！私は、すかさず高槻さんを止めに入りました。すると、狂気に満ちた鋭い眼光でこちらを睨みつけてきたのです。

　身の毛がよだつ思いでした。明らかに頭に血が昇り、正常な判断ができなくなっているのは一目瞭然。「何かされるかも…」そんなことも頭をよぎるほどの状況が、訪れてしまったのです。

　間一髪のところで別のスタッフに助けられましたが、あのまま台に中身を流し込まれていたら…。そう思うと今でもゾッといたします。大事な新台が故障してしまいます。そういった意味では、台を破壊してニュースとなった「ハンマー男」と同じ惨劇が起きていた可能性があったのです。

　後日、冷静を取り戻した高槻さんが菓子折りを持って謝罪にきました。パニック状態の時とは、まるで別人…。何事も熱くなり過ぎるのはよくない。そう痛感させられたエピソードでした。

　皆さんもパチンコは、ほどほどに楽しんでいただければと思います。

（文=ミリオン銀次）

<著者プロフィール>
　ホール店員・雀荘店員といった職種を経験。それらを活かし、ライターとして活動中。特に力を入れているのはパチンコ・パチスロ分野で、自身の遊技体験やホール店員時代のエピソードを中心にしたコラムを執筆している。パチンコ・パチスロ歴は10年以上で「打ちたい台をトコトン打つ」がモットー。結果として、目も当てられない大敗を多く経験。「悲惨なエピソードも明るく紹介したい」といった拘りを持つ。