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「大型タイトル」を次々とパチンコ化…「超ループ新台」も!!

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 SANKYOのグループメーカーとして早くから業界のなかで存在感を発揮していたビスティ。その転機は2004年。社名を大同からビスティに変更するタイミングであり、本メーカー最大のヒット機となる『CR新世紀エヴァンゲリオン』が登場した年でもある。

 その前年にフィールズと業務提携を結んだことも起因して、この2004年以降はコンテンツ力に注視した機種製造の色合いが濃くなっていく。つまり、版権マシンの充実である。

『エヴァ』を筆頭としたアニメの強さは言うまでもないが、当初はよりバラエティに富んだラインナップで市場を賑わせていて、『エヴァ』の次にリリースされた機種が『CR華原朋美とみなしごハッチ』というかなりの変化球であった。

「泣けるパチンコ」として登場した本機はみなしごハッチがメインとなるが、時折華原朋美が実写で登場し大当りを狙う。また、大当りラウンドではおなじみの主題歌を華原朋美が大熱唱。ファンにはうれしい演出も搭載されている。

 スペック面では次回ループ確変プラス時短100回の王道確変スペックだが、2004年の規則改正対応マシンなので、大当り確率が1/496.5で確変突入率が68%となるフルスペックタイプも存在した。

 この女性歌手路線を踏襲したのが『CR松浦亜弥』および『CR WINK』となる。前者は「あやや」の愛称で爆発的な人気を誇ったトップアイドル。「LOVE涙色」や「Yeah!めっちゃホリデイ」などキャッチーなヒット曲で歌手としての評価も高い。

 そんな彼女をフィーチャーした本機は歌パチ要素満載で、特大の15インチ液晶で展開されるヒット曲のPVや撮り下ろし映像が流れる演出はパチンコファンをも虜にした。

 一方の『CR WINK』は平成初期を駆け抜けた女性アイドルデュオをモチーフにした台で、当人たちは控えめで表情の少ないキャラクターと歌う際の独特な振り付けによって異彩を放つ存在であった。

 この『CR WINK』もコンサート映像やヒット曲が展開するリーチ演出など歌パチと呼べるジャンルで人気を博した。次回ループとST機の2タイプでスペック展開されていたが特にSTを採用した甘デジはファンに愛されることとなった。

 この流れの先にSANKYOの『CR倖田來未』シリーズがあり、『CR ayumi hamasaki』シリーズが存在するが、最近ではその女性歌手モノはすっかり影を潜め、ビスティの機種はアニメに染まっていく。

 最新機種もアニメ版権となる『Pコードギアス 反逆のルルーシュ ライトミドルver.』で、遊びやすくも持ち味である連チャン性能は健在の模様。今後もパチンコ分野を大いに盛り上げてくれそうだ。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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