革新的マシン拘り感じる仕上がりに感動! レトロパチンコ『ザ・ギャラリー』
今回は西陣が1986年にリリースした『ザ・ギャラリー』。かなりのマイナー機種で私も知人宅で実機を見せてもらうまでは、正直その名前すら知りませんでした。
デジパチなのですが…特異なのは“その出で立ち”。盤面の丁度真ん中あたりにルーレットのようなデジタルが鎮座していますが、これが当時としてはかなり斬新だったそうです。
液晶機の登場はもう少しまだ先。それまではドラム、ドット、7セグのシンプルなデジタルが主流でしたが、それをルーレットにすることにより個性を見出したのですね。
しかし、驚くのはここからでした。
史上初のハネモノである平和『ゼロタイガー』の誕生が1981年。パチンコの役物はハネモノの登場から一気に進化していったといえます。
そしてこのギャラリーは、大当りするとルーレットが半回転し円盤型のUFOにチェンジ。これがまた、ハネモノさながらで実にカッコイイのです。電チューや風車に施された電飾もピカピカと眩しく、実に見栄えの良い台でした。
サウンドもハネモノを意識したと思われ、大当り中はハネモノを打っていると錯覚するほど拘り抜いた1台だったと思います。
もちろん昨今のギミックだらけのパチンコ機と比べればチープなもんです。 しかし当時のパチンカー達には、それでも十分にカッコ良く見えたのだと思います。それは私自身も強く感じたことです。
ただし他にはこれといった特徴もなく、詳細なデータが残っていないので知人の記憶によるところなのですが大当り確率は約1/200。いわゆる旧要件機でもありましたから賞球ALL13×10ラウンドで出玉も約1300個とのこと。
連チャン性がある訳でもなく、お世辞にもヒットしたとはいえないものだったらしく設置しているホールも少なかったそうです。
しかし、西陣はめげませんでした。その後もギャラリーの後継機種として『ターボR』や『スーパールーレット』、『動物占い』など、ルーレットタイプのパチンコ機を頑なにリリースし続けます。
それらも思うような結果にはならなかったようですが、そこには「何かを成し遂げよう」「ひとつ差別化して強い個を生み出してヒット機種を送り出したい」という西陣の情熱や意地のようなものが感じられて止まないのです。
その情熱や拘りこそがその後の『ファンキー7』や『春夏秋冬』、『CR花満開』の誕生やヒットに繋がったのではないかと。
花満開は『CR機』そのものの普及にも多大な貢献をした偉大な機種で、その後は西陣の看板シリーズとなりました。現在も定期的に後継機種がリリースされているのはご周知の通りです。
半世紀以上の歴史を誇る西陣の“今”があるのも、偉大な先人たちの情熱と努力なくしてはあり得なかったのだと思います。それだけに老舗の西陣には、今後も長くパチンコ業界を支え続けて頂きたいものですね。
(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。
【注目記事】
■パチンコ11万発も話題のヒットメーカー…新台『乃木坂46』の超アツ情報を発表!!
■パチスロ「7万枚事件」に隠された衝撃…「有利区間なしミリオンゴッド」の特殊ブラックアウトも注目!!
PICK UP NEWS
Ranking
23:30更新【新台パチンコ『転スラ』実戦】突入時に◯◯を押せば「ST or 時短」が判別できる⁉
パチンコ店スタッフ一筋20年の大ベテランが実は…
元パチンコ店長が語る「ファン感謝デー」に関する”極秘”情報⁉
- 過去のトラブルを話題にするファンも… 「パチ屋の裏研修」メンバー突然の脱退にファンも「一番好きだったのに…」など悲しみの声!【パチンコ・パチスロ話題のNEWS】
- 話題の「パチンコ演者ランキング」に激怒するライターも登場… Bランク以下の来店取材は行く価値なし?
- 『Maru-Jan』にて賞金賞品総額300万円の大会「麻雀双星杯」が開催中!
- ギャラは「女性演者の半分以下」? 超大御所パチンコライターの“ゼニ事情”が話題!
- 新台パチンコ『押忍!番長』反響まとめ!「一撃5万発over」「3万発が続出」の好スタート!!
- 「黙っていた真実を話します」…あのパチンコホール店長が“業界の闇”について言及し話題に!
- 【業界のタブー】パチンコ店の「遠隔」「ホルコン制御」の真相は… 人気業界系ユーチューバーの解説に共感の声続出!
- 【パチンコ店】驚愕の朝6時オープン!? 高設定を終日ぶん回しで平均差枚は驚きの結果に!平常日でも16時間遊技できる地域とは…