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甘デジ確率帯で「1時間2万7000発」達成も話題…春先を彩った激アツ新台を振り返る

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 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。11月に突入し、今年も残り2ヵ月となった。

 これまでの激アツな新台を振り返り、パチンコ界にとって今年がどんな年だったか月ごとに見直してみようというスピンオフ企画。今回は2021年の4月登場機種をフィーチャーする。

 2021年4月にいたるまでの3ヵ月間、月の最初の導入で2ケタに迫るような大量の機種が導入され、月の後半の入れ替えではライトミドルや甘デジがメインになるといった流れで経過してきたが、この4月も同じ。PB機を除く8タイトル9機種の新台が初週に導入された。

 ホールやメーカー側からいえば主力となるミドルタイプを全面に押し出すことが基本だが、この週には近年最大のヒットを記録した『P大工の源さん超韋駄天』のライトスペックが登場するということで、その動向にも注目が集まった。

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P大工の源さん超韋駄天LIGHT』はミドル機をそのままのゲーム性で遊びやすくしたスペック。大当り確率が1/129.5でRUSHの継続率約92%、平均約3.5秒で大当りが次々に発生する魅惑の連チャン性をそのまま再現している。

 当然のように人気も引き継がれた格好で、稼働の落ちない花形機種としてホールに君臨。インターネットの掲示板なども活発で、衰えしらずの人気マシンとなっている。甘デジ確率帯ながら「1時間で100連・一撃2万7000発」といった景気のいい話も絶えることがない。

 他方、主戦場となるミドルスペックのカテゴリーでは『ぱちんこGANTZ極』『Pピンクレディ』『P中森明菜・歌姫伝説~THE BEST LEGEND~』と強豪マシンがひしめき合う修羅場である。

 奇しくも歌パチの浸透に大きな役目を果たした2つの機種が違うメーカーから同じタイミングで登場する事態となり、そのライバル関係の物語は非常に興味深い。ただ、残念ながらお互いにかつての栄光を再び取り戻すことができず、決定的な存在感を残せなかった。

 偉大な先達に及ばなかったという意味では『ぱちんこGANTZ極』も同じ状況と言えるかもしれない。極限までに尖らせた小当りRUSHは「終日10万発」報告もあがるほどの高い出玉性能を保有しているものの、さまざまな状況的に初代のようなインパクトを示せないのが歯がゆい。

 そして、ライトミドルで存在感を魅せたのは『Pガールフレンド(仮)』。50%で突入するSTの継続率は80%。右打ち中の半分が1100発で遊タイムも搭載された安定感とバランスの良さから地味に評価の高い機種といった印象。

 話題性は高かったが、それに見合うような結果を手にできない機種が多かったような4月の導入機種である。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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