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パチンコ「30~40万発」の爆裂も話題に…ファンを魅了した伝説の名機!!

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 今月は『P春一番~恋絵巻~甘デジ』の導入があり、年明け1月にはシリーズ初となるパチスロ『S春一番』(DAXEL)のリリースも控えている西陣の定番『春一番』シリーズ。

 1993年の初代『春一番』から20機種以上がリリースされていますが、まだこの先も長く続いていって欲しいものです。そこで今回はその初代をチョイスしてみました。

 春一番といえば古い業界人であればご存知でしょうが、某攻略パチプロ集団を思い浮かべるのではないでしょうか。この時代には現在のパチスロのように、内部的に幾つかのモードを持ったパチンコ機も多く存在。何かしら攻略要素のあることも多かったのです。

 その格好の餌食となってしまった1台がこの春一番でした。盤面のランプとメロディーを頼りに、特定のタイミングで打ち出し特定箇所に入賞させるという複雑な手順。さらに一定の技術を要したので、攻略法が世間一般に明らかになってからも攻略していたのは極一部の人間たちでした。

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 春一番の大当り中の攻略の頼りとなるメロディーが八木節という民謡だったため、通称《八木節打法》とも呼ばれたこの攻略法でしたが…考え方も店次第です。

 正当な攻略法と現在でいう『ゴト』の境界線も曖昧だったため容認する店もあったのですね。器具の類も一切使わず駆使するのは己の腕1本。「同じ店には二度と行かない」というルールもあったみたいです。

 私自身もその現場を目撃したことがあるのですが圧巻でした。物凄い数のドル箱タワーとギャラリーで推定30~40万発くらいありましたかね。

 パチンコブームといわれていた時代でもありましたが、テレビで梁山泊の特集が組まれたりもしていましたから異様な時代だったともいえるのかも知れません。

 春一番というと、どうしてもこのプロ集団がクローズアップされがちですが…。遊技機自体も非常に素晴らしかったのです。花札がモチーフのパチンコ機ですが、完成度は高く普通に打っても楽しめるものでした。

 連チャンあり、熱いスーパーリーチあり、攻略法もありメロディーも最高!現存する実機は少ないですが、正にパチンコ史にその名を残す名機といえるでしょう。

 春一番はその後も定期的に後継機種がリリースされ続け、その姿は少しずつ変化してきていますが、現在でも年輩客を中心に支持は高い印象です。

 2019年にはマルハンやダイナムの『PB機』として開発リリースされた『PA春一番~花札昇舞~GO』も記憶に新しいところではないでしょうか。

 その春一番の伝統はシリーズのみならず、その後の多くの西陣機種にも大きな影響を与えています。そして、その伝統も連綿と受け継がれているのです。そしてこれからも…。

おまけリンク
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【梁山泊】パチプロ攻略集団初期の貴重映像【ドキュメンタリー】 – YouTube

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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