甘デジ級の軽さで「神出鬼没の大当り」が展開!? 数珠連チャン的なゲーム性を搭載した個性的パチンコ!!

　アナログな視覚効果とシンプルな演出で一定のファンを持つドラム機。ニューギンの『P美夏美華パラダイス』は、ハイビスカスランプのインパクトが大きくわかりやすい大当り告知でシンプルさに磨きをかけた機種である。

　ただ、その見た目とは異なり、スペックやゲーム性は少々複雑だ。大当り確率は約1/151～約1/129まで6段階に分かれた設定を搭載。もちろん高確率でも差が生じ、それによって設定ごとに連チャン継続率が変化する。

　確変突入率は75％だが、大当り後に移行するモードには内部状態を示唆する機能がないので、どちらの状態かプレイヤーにわらかないようになっている。

　すべての大当りで電サポ32回の「ビカTIME」に移行。内部的には確変or時短となり、ここで大当りを引けば電サポ100回転プラスアルファの「ビカRUSH」に突入するが、規定回数を消化すると電サポが終了し「あやシーサーMODE」に移行する。

　このとき、内部確変であっても32回までに大当りを獲得できない場合は「あやシーサーMODE」に移行する。いわゆる潜確モードである。「あやシーサーMODE」自体は20回転までの継続となるが、潜確であればモード抜け以降も確変の可能性がある。

「確変の可能性がある」とは、確変ではない可能性もあるということになるが、本機は転落抽選を採用しているので、状況はより複雑なのである。

　つまり、突入時は確変だったが「ビカTIME」で転落した、あるいは潜確状態で「あやシーサーMODE」に移行したがすぐに転落した、などさまざまなパターンが考えられる。したがって、どこまで追えばいいのかその判断が非常に難しいのである。

■「数珠連チャン」的なゲーム性が生み出される

　そのひとつの目安として「出目」に注目しよう。「あやシーサーMODE」ではない潜確状態を示唆する出目が存在。赤7・白7・シーサー・BARという4つの大当り図柄が一直線に並ぶと内部確変に期待が持てるようになっている。とくに赤7・赤7・シーサー揃いは大チャンスである。

　確変突入率が高いので潜確割合もそれなりにある。理論的には「あやシーサーMODE」に移行しても半分（約50％）ほどは内部確変の可能性ある計算となる。これによって数珠連チャン的なゲーム性が生み出されるようにもなる。

　一方、「ビカRUSH」は100回転を越えて内部確変だった場合は電サポが延長され、転落しないかぎり継続するので通常モードの認知がはっきりできる。100回転で電サポが終了した場合も「通常」であることの証明となるので、RUSH終了後は即ヤメしてもかまわない。

　潜確と転落抽選を使用した神出鬼没の大当りが展開するこのゲーム性が、大昔の「わけがわらかない」パチンコを擬似体験させてくれ、ドラム表示とインパクトのある一発告知によってよりその効果を引き立たせてくれるのである。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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