往年のパチンコ店で「あのレジェンド台」を実戦! 看板機種であり続ける理由も納得の完成度…
前回は『ゲームセンタータンポポ』の概要について簡単にご紹介しましたが、正直まだまだ語りつくせない内容ばかりです。
往年のパチンコホールを知っている方であれば、この『タンポポ』に行って遊んでいたら「時間が足りないし、あの台も打ちたいし、この台も打ちたいし、また行きたい」という気持ちになるかもしれないです。私もですが、1機種だけを開店から閉店まで打ち倒して出玉を積んでいたとしても、満足できずに「また打ってみたい」と思ってしまいます。
私の『タンポポ』での打ち方は、基本的にデジパチを1機種選んで、それをまる1日じっくり打ち倒し、その性能や出玉を再確認することです。稀に同じ機種を3~4時間打ち続けて1回も大当りせず、他の機種に移動する場合もありますが、現在までの来店稼働では、1台の機種をじっくり打つことがほぼほぼできています。
なぜ1機種に限定にして実戦するのか。詳しくは次回以降の記事で説明するかもしれませんが、そのレトロ台が実際のパチンコ店に設置されていた当時とゲームセンターとしての現在を比較して、「あの時になぜすぐに打つのをやめてしまったのだろう」などを考察するためです。
さて、そんな『タンポポ』で今回実戦したマシンは、ゲームセンター以前のパチンコ店・タンポポの看板機種であり、現在のゲームセンターでも同じ立ち位置で島の角台に君臨している三共のデジパチ『フィーバーレジェンドⅠ』です。
『フィーバーレジェンドⅠ』
■1992年発表
■大当り確率:250分の1
■賞球数:7&15
■1回辺りの出玉:約2,500発
■大当り終了後、保留1個目のみ1/5で連チャン性あり
この『フィーバーレジェンドⅠ』には兄弟機が3機種ありまして、機種によって回転中や大当り中などの音楽が多少異なっており、大当り確率は若干低いとはいえほぼ同じでした。ただ、連チャン率に関しては、私が当時打っていた『フィーバーレジェンドGP』の方が若干高かったです。
ゲーム性はいたってシンプル。この時代のデジパチは、現在のP機などのデジパチのように保留4個目で短縮変動みたいな機能はなく、どの保留も同じ秒数。だいたい1回転で約6~7秒ほどです。
本機はドラム式パチンコ機で、有効大当りラインは3ラインですが、リーチ動作も単純で2周ぐらいでピタッと止まります。ダブルリーチは4種類もあり、それなりに興奮します。
その後に登場する『フィーバークィーンⅡ』では、ダブルリーチになればそれなりアツかったのですが、この『フィーバーレジェンドⅠ』のダブルリーチは単に当りやすいだけでした。今回の実戦でも簡単には当らなかったです。
本機で特徴的なのは、ウイングアタッカーを採用している点。普通のデジパチで採用されている一般的なアタッカーよりも10カウントでの閉まりが遅く、上手くいけば12個も入ってしまうこともあり、このオーバー入賞によって2,500発以上の出玉を獲得することができます。
私はタンポポで何度も『フィーバーレジェンドⅠ』を打っており、直近でも3,000発入りのドル箱を10箱以上積むことができています。先ほども説明しましたが、本機はウイングアタッカーを採用していますので、1回大当りするとドル箱に球が目一杯入ります。また、この大当り出玉は同年デビューのデジパチと比較しても多いため、トータルの差玉だとかなりの差をつけることが可能です。
大当り後は保留1個目で約20%の連チャンが期待でき、その1個目でリーチがかかればほぼ大当りします。“ほぼ”というのは、リーチがかかれば必ず当るとは限らないからです。実戦上、10%弱は外れてしまう印象でした。この激アツハズレを何回も経験していますが、外れたら苦笑いです。
しかし連チャンすれば、その後の保留1個目でダブル、さらにはトリプル連チャンの可能性もあります。私は保留1個目連チャンを4回連続で経験していますが、さすがに出玉が追い付かなくなりエラー音が鳴り響くこともありました。
そこで、1回の出玉が多くてほどよい連チャンも期待でき、『綱取物語』のような地獄モードも搭載されていないなどの理由から、長年タンポポの看板機種として『フィーバーレジェンドⅠ』を設置していた理由がわかった気がしました。
そしてそれは、ゲームセンターとして生まれ変わっても受け継がれているのです。皆さんも、こちらの看板機種たる所以をぜひとも体感していただきたいものです。
(文=四本コーヒー店.)
<筆者プロフィール>
パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。
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