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社会現象を巻き起こした超人気タイトルがパチンコ化! その初代はまさかの○○○!?

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社会現象を巻き起こした大人気タイトル

 赤塚不二夫生誕80周年を記念した名作のリメイクとして登場したアニメ「おそ松さん」。モチーフとなるドタバタコメディーを現代風にアレンジした過激な内容と人気声優を起用した戦略が功を奏し、空前の大ヒットを記録した。

 そんな赤塚不二夫コンテンツと関連の深いパチンコメーカー・Daiichiは「おそ松くん」をパチンコ化。大型の版権だけに、どんなマシンに仕上がるかと注目を集めた。

人気タイトル初代はまさかのドラム機

 そこで登場したのが『CRパチンコおそ松さん~THE・DRUM~』である。まさかのドラム機。旬を逃さぬよう、早くリリースしたいがための苦肉の策であろうか。アニメ第1期終了から1年で発売にこぎつけた努力の賜物である。

 ドラムといえどもアニメの魅力は詰め込まれている。アニメのビジュアルはもとより、大人気声優陣による掛け合いの会話にも面白さが内在しており、その部分をうまく演出に落とし込んだ。「しゃべくりパチンコ」が特徴のドラム機となっている。

 また、セリフの発した六つ子の種類によって法則性が存在し、一松の場合は当れば16ラウンド濃厚、十四松ならリーチ発生で超激アツなどといった楽しみ方を提供していた。

 そして、ドラム演出では3つのドラム単独で上下に作動する「ドラムブレイク予告」を搭載。ダイナミックかつインパクト絶大のこの演出は本機を象徴するものとなっている。

 スペックは大当り確率が約1/199のライトミドルと1/129のライトタイプ、約1/99の甘デジをラインナップ。どれもSTタイプで大当りすれば必ずSTに突入。前から順に「ST50回」、「ST12回+時短28回」、「ST8回+時短32or72回」の電サポモードが発動するゲーム性である。

 連チャン期待度は3スペックともに控えめだが、ライトミドルなら右打ち中は70%が最大出玉となる16ラウンド約1500発の大当り。ライトスペックは25%が16ラウンド約1300発、甘デジでも20%が16ラウンド約1300発となる出玉感が持ち味となっていた。

 このように多彩なスペック構成で人気の下地を固め、翌年には待望の液晶マシンとしてシリーズ第2弾『CRおそ松さん~はじまりはじまり~』もリリースされた。

 これまでシリーズは5作まで登場しているが、初代のドラムからはじまり、小当りRUSH、ドラム回帰、羽根物、役物抽選機と原作さながらの掴みどころのない変幻自在の立ち振る舞いでパチンコファンをいい意味で翻弄している。

 まさかの実写映画化がされた原作同様に、初代のドラムのような期待を裏切る展開を期待してしまうマシンである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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