甘デジ「釘のない画期的な構成」と一撃4000発を狙える個性的なスペック!! パチンコ新時代の究極!?

パチンコ新時代…究極「釘のないパチンコ」の登場

　パチンコ新時代。設定付きに天井（遊タイム）、3000発出玉にストック機、高速出玉にチャンスゾーンとパチンコのゲーム性の幅が格段に広がっていった。そして、まさかの究極、釘のないパチンコの登場である。

『Pホームランキング』は盤面左側からヘソに至るまでの主要な玉の通り道に釘がまったく打たれていないゲージ構成となっている。名付けて「クギナイン」。この名前のためにモチーフを野球にしたのではないかと思ってしまう。

　ヘソの入賞ルートは、盤面左側中央に搭載された、羽根型の開放口に拾われるとワープに進入。そのままストレートにスタート入賞口の真上まで運ばれる。スタートの入口にはベロ役物が備え付けられ、開けたり塞いだりしながら開放を繰り返すし、タイミングがあえば入賞するようになっている。

　羽根もベロもランダムに可動するので打ち手はもちろん、ホール側も関与することができず、普通に打てば誰でもメーカーによって設定されている回転率を享受することができるのである。

　この誰が打っても一定の回転率を担保できてこそ、大当りに設定を設けることが成立するのだが、これから登場するであろう管理遊技機やスマートパチンコと呼ばれるジャンルはどうなるのであろうか。注目である。

スペックやそれに伴うゲーム性も非常に個性的

　このように画期的なゲージ構成やヘソ入賞の仕組みが衝撃的で、本機最大の特徴ともいるのだが、スペックやそれに伴うゲーム性も非常に個性的なものになっている。

　本機のリーチは、盤面を覆い尽くすような巨大なルーレットで展開。そのルーレットにある「ヒット」や「ホームラン」のマス目で停止すると大当りとなる。

「ホームラン」ならまとまった出玉を獲得できるチャンスとなる「VICTORY ROAD」に突入するが、「ヒット」の場合はラウンド昇格演出となる「サヨナラチャンス」で得点獲得に成功しなければならない。

　この「サヨナラチャンス」は通常時のリーチ時と同じようにルーレット演出での「ヒット」マス停止を狙うのだが、大当り時のヒットの種類によって成功となる条件が変化。

　1ヒットなら3ヒットのみだが、3ヒットなら1ヒット以上出ればOK。4本のヒットで得点となる野球のルールに基づいたゲーム性で、アイデアのある見せ方となっているのである。

「VICTORY ROAD」の仕組みもユニークで、時短1回＋保留3個で構成されるこのモードは、それぞれの抽選で10ラウンド当りの有無を判定する4回セットのようなゲーム性となる。

　つまり、4回の抽選で1回当れば10ラウンド×1、4回すべて当選すれば10ラウンド×4で最大4000発の出玉を獲得できるようになっており、時短1回＋保留3個のどこかで大当りすれば出玉＋モードループとなる通常の連チャンモードとは性質が異なるのである。

　この「VICTORY ROAD」の演出はホールラン競争のようなもので、バッターがオームランを打てば当選が決まる。また、演出には4回分を1球で告知する一発告知タイプと4回の当否をそれぞれ告知する「4球勝負」の2パターンが用意されている。

　何もかもが個性的な唯一無二の存在。まさにホームランキングにふさわしいマシンなのである。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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