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パチンコ店「最強のラブストーリー」…見つかった丸い影!?

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パチンコ店で出会ったおじいさんとおばあさんのラブストーリー

 毒気のないおじいさんおばあさんって少年少女みたいで可愛い。そんな人達を見るとキュンとしちゃう松戸檸檬です。どうもこんにちは。

 私はかわいい亀みたいなおじいさんを見つけては、勝手に「亀じい」とあだ名をつけていた。当時は色んなホールをうろちょろしていたので、各ホールに一人ぐらいはそう呼びたくなる可愛いおじいさんが居たが、その中でも別格にかわいかった亀じいのとっておきの話をしようと思う。

 あるホールにいた亀じいはいつも海物語シリーズを打っていた。そこはパチンコシマとスロットシマの間に景品カウンターと広い通路があるタイプで、亀じいは決まって広い通路側のシマで打っていた。その為、ホールに入店すると亀じいを探してから、今日もいるなと確認して打つのが私のルーティンになっていた。

 亀じいの可愛いポイントはまず顔立ち。パーツがちまっとしてて、ゆるキャラにいそうな雰囲気。なんでこんな可愛い人がパチンコなんてしているのだろうというギャップにも萌えた。

 さらなる萌え萌えポイントは、パチンコを打ちながら家から持ってきたであろう蒸かしたお芋を食べていた点。時にはスティックパン、チーズかまぼこといった、ワンハンドで食べられる物を好んで食べていたようだ。

 さらに動きが非常にゆっくりで、おじいさんだけ時間軸が違うのかと錯覚しそうになるほど動きがスロー。椅子からどっこいしょと立ち上がり、杖をついて歩くのに大げさではなくマジで数十分はかかっていた。

どうにか亀じいと顔見知りになりたくて…

 そんなおじいさんなので、サンドにお金を入れるのもゆっくり。出玉が尽きた状態で大当りし、玉がないことに気づいてお札をサンドに入れて貸し玉ボタンを押そうとするも動きがゆっくりすぎて、隣で打ってた私が焦って自分の玉を入れてあげた事もある。

 貸し玉ボタンを押す力が弱いのか、全然玉が出なかった時は私が代わりにボタンを押したし、亀じいが間違えてサンドではなく台と台の隙間にお札を入れて気づかずに貸し玉ボタンを押してた時も、そっとお札を入れ直してあげた。

 どうにか亀じいと顔見知りになりたくて、隣で打ってお世話をしたり、奥さんと話したりと努力した結果、亀じいが会釈をするぐらいの仲になった。

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あの時代は遊タイムなんて物はなかったので、投資額もすごかったな…。

 仕事が忙しくて、亀じいのいるホールに行けなくて1年ぐらい経った頃だろうか、久しぶりにホールに行ってみると、シマの隅のベンチにちょこんと座っている亀じいの奥さんを発見。自販機でお茶を買って、声をかけながら、おばあさんの隣に腰をおろした。

「お久しぶりです、良かったらこれどうぞ。」
いきなり声をかけられ驚いた顔をしていたが、私の顔を見て笑顔になった。
「元気にしていましたか? 今日おじいさんは?」と尋ねると

パチンコ店「最強のラブストーリー」…見つかった丸い影!?の画像3「実はね、おじいさん亡くなっちゃったの。」おばあさんは衝撃的な言葉を口にした。

「え…おじいさん!? 」
「そうなの、半年前かな。」
おばあさんはポツリポツリとおじいさんの思い出を話し始めた。

「おじいさんはね、鶴舞のテーラーで働いていたの。仕事を辞めて暇を持て余していた頃、息子にパチンコに連れてきてもらったら、ハマっちゃったのよ。」

 いつも小綺麗な格好をしていた亀じいを思い出しながら話を聞いた。おばあさんが亀じいとの思い出を語るもんだから、私の中にあった可愛かった亀じいの記憶がみるみると甦る。

「おじいさん、もぐもぐ食べてる姿かわいかったですよね」
と言うと、あーっと声をあげ、何かを思い出したように笑い出した。
「それがね、おじいさんボケちゃって、何度かパチンコ玉を食べちゃった事があるのよー。」

 おばあさんはクスクス笑っている。
「えぇー、パチンコ玉なんか食べて大丈夫だったんですか? 」
「隣の人がね、気づいて知らせに来てくれたの。おじいさん、パチンコ玉食べてるって。すぐに吐き出させたから良かったんだけど…。」

「わー、それは大変でしたね。」
「それでね、おじいさんの体の具合が悪くなった時にレントゲンを撮ったの。そしたらね、丸い影があったのよ。」

「えっ?(まさか…! )」
「お医者さんがね、これはなんだろう…って不思議がってたの。その丸い影ってね、パチンコ玉なのよ。怒られると思って言えなかったんだけどね。」

 おばあさんはクククと笑っていた。私は笑っていいのか微妙な顔をしていたと思う。パチンコをやらない人からすれば、なんなの? やばくない? って言われそうなエピソードだけど、これが私の知ってる最強のパチンカスラブストーリーである。

松戸檸檬

松戸檸檬

パチンコ発祥の地・名古屋市出身。ファッション誌の編集者になる予定がパチンコ雑誌の編集者になった事がきっかけで、この業界にズブズブと浸かる。編集者の後、フリーライターを経て、開発会社にてグラフィックデザイナーとなる。パチンコ業界の外側から内側まで経験し、業界で稼いだお金はキチッとホールに還元する清く正しきパチンカー。 

Twitter:@matsudo_lemon

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